ゴールデン☆ベスト 青山ミチ[スペシャル・プライス] の感想

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とにかくポリドール時代の青山ミチが聴きたくて高い廃盤CDやミッチー音頭しか入ってないコンピを買い続けていた訳ですが、このCDで不満が解消しました。
「もっと早く出して欲しかった」というのが正直な感想ですが、出ただけでも奇跡です。
ほとんどのコンピレーションではミッチー音頭を含めて弾むベースやサキソフォンの響きが無くなっているのですが、これは加工臭さが漂うものの満足できるレベルで楽しめます。
「前田憲男」の名前で「あれ？」っと何かを感じた方もよろしかったらどうぞ。

記憶に埋もれてしまっていた２歳児の頃の脳細胞が蘇りました。

１９６０年前半に１３歳でデビュー。その歌声は、ソウルフル。さすが黒人とのハーフだけにだれも真似の出来ない声。当時、弘田三枝子もパンチある歌で人気がありましたが、その上を行くパンチ力。声質は、同年代のイギリスのティーン歌手ヘレン・シャピロ似。十代前半とは思えないドスの利いた声です。安井かずみ作詞の「太陽の恋GO・GO」は、素晴らしい出来映え。スキャンダルで発売中止となった「風吹く丘で」は、ぜひ聞いてほしい１曲。声のトーンをがらっと変え、イメージチェンジを計ったものの世に出なかった名曲です。なぜって、その２年後に、ビレッジ・シンガーズが大ヒットさせたフォーク・ポップス調の「亜麻色の髪の乙女」そのものですから。R&Bの女王・和田アキ子なんて言ってるけど、チャンチャラおかしい。青山ミチこそ、R&Bの申し子です。