顔のない女 の感想

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参照データ

タイトル顔のない女
発売日販売日未定
製作者高橋葉介
販売元早川書房
JANコード9784152091864
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

レビューを読んで、久しぶりに高橋センセイの本を買いました。
お懐かしやのキャラクターもそこここに登場し、ファンには嬉しい演出。
そして他の方も書いておられるのですが、なんとなく先が読めるストーリー展開。
が、これがこの作品の魅力のひとつであると私は考えます。

夢幻紳士などのシリーズにもよく現れる手法ですが、既視感のあるモチーフや、往年の映画などで多様された演出が、それとわかるように使われている。
パロディと言えばよいのかな…
そうやって読者に先が読める仕掛けをわざとしておいて、それをひっくり返したりするのも高橋センセイのお得意です。(これは特に小さい方の魔実也とか)
パロディ、けれん味、マンネリズム…通常よしとされにくいものだけど、高橋センセイの軽やかなセンスとテクニックで見事な一級の作品に仕上がっていると思います。
そして大きい方の魔実也が出て来るようなシリアスな世界でも、このテクニックは駆使されています。
ホラー映画へのオマージュや過去の自分の作品をマッシュアップしたような表現があったり。

このマンネリはむしろ私の好むところでもあります。
「待ってました!」なんて声をかけたくなる。歌舞伎の大向うさんみたいに。

この本も、大好きな歌舞伎の演目を見に来たようなワクワクした気分で読めました。
つまり予めストーリーなどは織り込み済みでも、演技の達者や、胸のすくような演出をぞんぶんに味わう。
読み終わった時、期待した作品を味わいつくして満足のため息とともに本を閉じました。
ラストページの嬉しいプレゼントを受け取って尚更に。
そして更に洗練され磨きをかけられた高橋作品最新刊は、もはや匠の技の冴え、といえるものを感じました。

ま、理屈はどうでもいいんです。
「顔のない女」好きだ!

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早川書房から発売された高橋葉介の顔のない女(JAN:9784152091864)の感想と評価
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