チャームブレスレット の感想

252 人が閲覧しました

紛れもなくHip’n soulの大傑作。
あのアリーヤの晩年の作風に通じるものがある。
これを聴くとE=Mc2なんて霞んで見えてしまう。

注意すべきはマライアに対する先入観、イメージを捨てること。
批判的なコメントもあるようだが、そんな方はいったんアルバムを
お蔵入りさせ、数年後にもう一度聴き直すと良いと思う。

しかし中古とはいえ、１円で買えてしまっていいのかしら？
えらい時代になったものだ。

前作「グリッター」以降、映画の不信、自殺未遂報道、ヴァージンレコードとの契約解除、お父さんとの悲しい別れなど、今までになく不幸なニュースが続いたマライアでしたが、このアルバムは彼女がそれらの出来事から完全に立ち直ったと感じられる内容に仕上がっています。中でも第１弾シングル「スルー・ザ・レイン」の出来は、「ヒーロー」以来のすばらしさだとデビュー以来の自称マライアウォッチャーの私は感じております。全曲を通して彼女の内から湧き出る言葉やメロディーが何の束縛もなく自由に表現され、また仲の良いミュージシャンたちと楽しんで作られたアルバムだということが聴いていただければ必ずわかるはずです。特に亡きお父さんに捧げられた「サンフラワーズ・フォー・アルフレド・ロイには、彼女の父親に対する思いが込められたすばらしい曲です。マライアファンだけでなく、数多くの人に聴いていただきたい１枚です。