円安シナリオの落とし穴 (日経プレミアシリーズ) の感想
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参照データ
タイトル | 円安シナリオの落とし穴 (日経プレミアシリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 池田 雄之輔 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532262266 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 債券・為替・外貨預金 |
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購入者の感想
目から鱗が落ちる為替の解説本。FX投資家必携。筆者の経験を踏まえた正確でバランスの良い知識と、親切な説明がありがたい。新書でありながら索引付きというのも読者サービスの一環と受け取れる。
内容的には、円相場(ドル円相場)は日米金利差の動きによって決まり、金利の動きが小さいときは需給バランスによって決まる、というもの。これらの各ファクターについて、詳しく説明されている。また、個人投資家の関心が高いユーロ・豪ドル・人民元・ブラジルレアル・韓国ウォンについても解説が加えられていた。
「為替ストラテジストのせわしない朝」をはじめとする、プロの世界を垣間見させてくれるコラムも興味深く読めた。
内容的には、円相場(ドル円相場)は日米金利差の動きによって決まり、金利の動きが小さいときは需給バランスによって決まる、というもの。これらの各ファクターについて、詳しく説明されている。また、個人投資家の関心が高いユーロ・豪ドル・人民元・ブラジルレアル・韓国ウォンについても解説が加えられていた。
「為替ストラテジストのせわしない朝」をはじめとする、プロの世界を垣間見させてくれるコラムも興味深く読めた。
「為替なんて結局予測不可能だよ」
プロの証券マンでも平気でこう嘯く輩がいる。
プロらしからぬ投げやりな態度ではあるが、気持ちはわからなくもない。
貿易収支、金利差、中央銀行の思惑、需給 ― とにかく為替に影響を及ぼす係数が多すぎるのだ。
しかも定量のアクターだけでなく、マーケット参加者の心理や思惑による定性のアクターも混じってくる。
その上プレイヤーが投信、年金、ヘッジファンド、個人(通称:ミセスワタナベ)など多岐で行動様式が異なる。
これらの要素をすべて有機的に読み切るのは不可能だと言う人を誰も責めることはできない。
本書は複雑奇怪な為替の動きを読み切るための投資指南書でない。
しかし、今日の複雑な為替の動きをどう理解すればいいのかを明示してくれる最良の教科書ではある。
本書では為替に影響を与える要素をすべて丁寧に解説している。
特にアベノミクスを中心に記憶に新しい事例を挙げているので、実際に相場が動いたときの
自分の気持ちを振り返りながらその背景を知ることができるのは勉強になる。
金融・為替の最小限の知識のあるビギナーから、ハイアマチュア、
プロの証券営業マンまでが読者対象になるだろう。
特にある程度、為替に対して知識や自信のある人こそ手に取るべきだ。
チャートの種類など、とても基本的なことも書かれているのでついつい侮りがちだが、
法改正や直近のプレイヤーの心理のトレンドも書かれているので、知識を今日的に整理アップデートするには最適だ。
かなり広範囲の読者にとって最高の2013年的為替教科書といって問題なかろう。
しかしこの特性は本書がアグレッシブな投資家にとって若干物足りなくなる原因にもなりうる。
テクニカル、金利差、需給重視などと色々ある為替の見方の中、筆者自身は「全部重視派」と自ら言う。
網羅的であるということは当然エッジが立っていないという風に思う人も出てこよう。
プロの証券マンでも平気でこう嘯く輩がいる。
プロらしからぬ投げやりな態度ではあるが、気持ちはわからなくもない。
貿易収支、金利差、中央銀行の思惑、需給 ― とにかく為替に影響を及ぼす係数が多すぎるのだ。
しかも定量のアクターだけでなく、マーケット参加者の心理や思惑による定性のアクターも混じってくる。
その上プレイヤーが投信、年金、ヘッジファンド、個人(通称:ミセスワタナベ)など多岐で行動様式が異なる。
これらの要素をすべて有機的に読み切るのは不可能だと言う人を誰も責めることはできない。
本書は複雑奇怪な為替の動きを読み切るための投資指南書でない。
しかし、今日の複雑な為替の動きをどう理解すればいいのかを明示してくれる最良の教科書ではある。
本書では為替に影響を与える要素をすべて丁寧に解説している。
特にアベノミクスを中心に記憶に新しい事例を挙げているので、実際に相場が動いたときの
自分の気持ちを振り返りながらその背景を知ることができるのは勉強になる。
金融・為替の最小限の知識のあるビギナーから、ハイアマチュア、
プロの証券営業マンまでが読者対象になるだろう。
特にある程度、為替に対して知識や自信のある人こそ手に取るべきだ。
チャートの種類など、とても基本的なことも書かれているのでついつい侮りがちだが、
法改正や直近のプレイヤーの心理のトレンドも書かれているので、知識を今日的に整理アップデートするには最適だ。
かなり広範囲の読者にとって最高の2013年的為替教科書といって問題なかろう。
しかしこの特性は本書がアグレッシブな投資家にとって若干物足りなくなる原因にもなりうる。
テクニカル、金利差、需給重視などと色々ある為替の見方の中、筆者自身は「全部重視派」と自ら言う。
網羅的であるということは当然エッジが立っていないという風に思う人も出てこよう。