2015年～　世界の真実 の感想

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中国や北朝鮮を巡る一見バラバラに見える動きが、この本の解説で繋がって見える。
特に面白かったのは、安倍首相が邦人救出のパネルで対象にしていたのは、中国の崩壊の場面だったとの解説や、パク大統領を米国務長官が北朝鮮の崩壊を前に歴史認識とか言っている場合でないと一喝した部分は、事実がどうか分からないが、大変興味深い。
実際にでている情報は公表されたものだけで、ここからこのような推論をするには何か独自の情報源があるのかもしれないが、そこは書かれていないので、これは一つの仮説と見るべきだが、大変面白い。
ただ、気になるのは、アベノミックについて無条件に全て持ち上げているところ。 これでは、提灯記事と思われても仕方が無いかもしれない。 注意深く読むことでいろいろと示唆ある本である。 ただ前作と8割がた内容が同じであるので、まだ読んでない人は、この本だけ読めば十分だと思う。

長谷川先生の数多くの著作の根底に常に流れているのが、日本そして日本人の自尊心を持とうと、おっしゃってると思います。自虐でもなく他国非難でもない、冷静かつ公平な先生の語りは、常にその著作に一貫していると思います。
もともと軍事面がご専門との事ですので、その方面からのアプローチも、抜きん出ていると思います。