秘伝マルマ ツボ刺激ヨーガ (講談社+α文庫) の感想

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最近解剖学的にヨガのポーズを分析して身体の使い方、意識を修正することでアーサナの瞑想を深める本や実践は充実してきたようですが、経絡とヨガの関係をわかりやすく書いたものはまだまだ少ないないように思います。

経絡やツボなどの中国系とアーユルベーダ、ヨガの繋がりを可愛いイラスト共に知ることができます。

マルマと呼ばれるつぼのような部位を意識することで、アーサナのいつもと違った楽しみ方、見方がわかりこれをやってマンネリ気味になっていたいつものポーズが新鮮に感じられました。出色、異色のヨーガ本です。
細かいイラストと共に、アーサナやヨガ、武術、医術、神話などに関する知識が織り込まれているので、手元に置いてちょこちょこ読みたい本です。

アーサナの名前が、私は○○である（例：私はコブラである）、というシャーマニズムを思わせる動物や神様、道具たちに成り切るものだったとは、この本で初めて知りました。そんなアプローチ、思想の流れがあるとは、日本のヨガ本では見たことがありません。
動物に成りきることでその神秘的な力に与ろうというアーサナの思想と実践は、ネイティブアメリカンやプリミティブな民族のトーテムポールも思わせます。

ただ、霊感が強い独習者がこの○○になりきるをやるのは要注意、、とは。ここまで書かれておきながら、どのように注意すればよいのか、ちょっと戸惑う記述もあります。

これを読んで、最近アーサナの実習を始めたら、動物になりたいという気持ちがむくむく沸いて離れなかった理由がわかりました。動物の名前がついたポーズ（猫、コブラ、ワシ（ガルーダ）など）をすることで、無意識に動物のイメージ、エネルギー場が作用していたようです。

載っているアーサナだけでは物足りないので、著者には、よく行われるポーズとマルマについても紹介してほしいです。伊藤さんのこの可愛いイラストと解説で、第二段、三段をぜひ読みたい！ぜひこのマルマをシリーズ化してほしいです。

ヨガの副読本としてもオススメです。

持ち歩いて読みたい、読み物としてもとっても楽しいビジュアルいっぱいの本です。