スノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営 の感想

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参照データ

タイトルスノーピーク「好きなことだけ! 」を仕事にする経営
発売日販売日未定
製作者山井 太
販売元日経BP社
JANコード9784822277659
カテゴリ » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 会社経営

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購入者の感想

帯にある星野リゾート・星野氏の「地方発、カッコいい会社」という言葉にひかれて読んでみた。

アウトドアは門外漢ながら、この会社のロゴや製品はこれまでどこかで見覚えがあった。スタイリッシュな印象が強くずっと海外ブランドと思っていたが、実は新潟・燕三条の会社とのこと。2代目社長が地場産業を世界ブランドに押し上げた。

それだけに本書は「ファンづくりやブランド構築の生きた教科書」となっている。特に印象に残ったのは3つの点だ。

1つめは、ユーザーと経営者の距離がとにかく近いこと。スノーピーク製品の熱心なユーザーと山井社長は「顔や名前をたいてい覚えている」関係にあり、お互いが「バレバレな会社」だという。普通の企業ではなかなかない関係だが、山井社長はこうした役割を義務的に果たしているわけではない。キャンプの焚火を前にユーザーと語り合うことを楽しんでいる。その姿勢から、ファンづくりにおけるコミュニケーションの重要性が浮かび上がる。

2つめは、マーケティングをしないこと。クールな製品の背後には、山井社長はアウトドアの熱烈な愛好家として「自らが本当にほしい製品だけを作る」という熱い思いがある。それだけにオリジナルであることにこだわり、「他社でどんな製品が売れているのか」といったことに関心がない。ブランドづくりは差別化がポイントになるが、それには「まねをしない」ことが一番であり、「クリエーティブレビュー」の様子などを通じて山井社長の考えがよく伝わってくる。

3つめは、働いている社員に対する姿勢だ。ブランド構築には社外に対するブランディングと同時に、社員に対する意識改革が大切だといわれる。スノーピークの場合、その象徴が本社(ヘッドクォーターズ)だろう。なんと本社は広大なキャンプ場の中にあるのだ。山井社長や社員は仕事が終わるとそのまま本社前でテントを張り、翌朝テントから出社することがある。(本書はもともとは帯の星野氏の言葉にひかれて読んだが、帯を外したときのカバーにぜひ注目!)

アウトドア業界のリーディングカンパニー「スノーピーク」山井社長初の著書ということで、早々に入手し一気に読み切った。
熱狂的ファンを多く有するブランドがどのようにして成長し、確立されていったのか。
そのひとつひとつがとても興味深い内容であり、人気の理由を深く納得した。

メーカーやものづくり企業でなくとも、経営者にとって、全ては真似できずともとても多くの気づきがある一冊だ。
ユーザーへの愛、製品への愛、社員への愛、家族愛、地元燕三条への愛。山井社長の様々な愛が感じられる。
その生き方、姿勢がとてもカッコイイ。
経営者のみならず、これから起業する人や大きな目標を成し遂げたいと考えている人に
ぜひ【自身のコンパス】として、バイブルとして欲しい本であると感じた。

本書の中に掲載されているが、スノーピークの企業理念「SnowPeakWay ミッションステートメント」に
「自らもユーザーであるという立場で考え、お互いが感動できるモノやサービスを提供します。」という一文がある。

まさにこの本もそのミッションステートメント通り、感動できる一冊だった。
これまで様々なビジネス書・有名企業経営者の著書を読んだが、
このように感動した本には初めて出会った。

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