ちはやと覚える百人一首 「ちはやふる」公式和歌ガイドブック の感想

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元々百人一首に若干の関心があった小学生の息子（学校で友だちとかるたで遊んだようです）が、「ちはやふる」をきっかけに歌に関心を抱いたので予約しました。
一首ごとの構成は「商品の説明」のところに出ていたので予想の範囲内でしたが、全体の構成に驚かされました。【恋】【春】【夏】【秋】【冬】【旅・離別】【雑】の７つのカテゴリーに分けられ、その中でも最多の43首を収める【恋】は、例えば「忍ぶ恋」や「後朝」といったテーマごとにまとめられています。
高校以来、何冊も百人一首の本を見てきましたが、すべてほぼ時代順に並べられた番号順であったのに対し、本書の構成は大変斬新に感じられ、意表を突かれましたが、百人一首全体の構成を改めて理解する上で大変有益であったと思います。他のレビューで、検索しづらいことが欠点として挙げられていました。確かに、各ページにページ数の記載さえあれば、目次がしっかりしているので目当ての歌を捜しやすいので、この点は残念で増刷分からでも改訂して欲しい点ではあります。しかし、本書を最初から通読することで、百人一首が全体でどういう歌で構成されているのかよく分かりますし、一度は通読してみる価値があると思います。
一首一首の構成は「商品の説明」で明らかにされているので、そちらを参照していただきたいのですが、多くの要素が多面的に歌を理解できるようになっていて優れていると思います。
ちなみに、息子には以前、小学生向けの集英社から出ている「ちびまる子ちゃんの暗誦百人一首」を買ってあげていたのですが、そちらよりもこちらの方をはるかに興味深く感じているようでした（もちろん、百人一首の恋の歌をどこまで理解できているかは？、ですが）。

【追記 12/17】新しいレビューをみると2刷からはページ数も記載されるようになったようで、これで自信を持って万人に勧められます。