マルクス入門 (ちくま新書) の感想
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参照データ
タイトル | マルクス入門 (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 今村 仁司 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480062338 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 » 経済学入門 |
購入者の感想
入門書といっているが、マルクスをあまり知らない私には少し難しかった。またこの本を読んだらマルクスの概略がわかるというものでもないと思う。いちお弁証法、唯物論、物象化、フェティシズム、疎外、プロレタリアートなどの概念について言及されてはいるが、それは基礎知識を持った人に対しての説明であって、このような言葉を初めて聞いたというような人に注意を喚起して説明するというようなことはしていないような気がした。ということで、マルクスをまったく知らない人には少し不親切なつくりのような気がしないでもない。
しかし、序章のマルクス主義の3潮流の説明から始まって、マルクスが何を問題にし、どのような経過を辿って資本論を書くに至ったか。マルクスは一体どのような社会を理想としていたか、といったことを、著者なりの理解であるらしいが、筋道だって示してくれているため、興味深く読むことが出来た。マルクス主義を少しかじった程度の人がもう少しマルクスを知りたいと思ったときに最適な本ではないかという気がする。
しかし、序章のマルクス主義の3潮流の説明から始まって、マルクスが何を問題にし、どのような経過を辿って資本論を書くに至ったか。マルクスは一体どのような社会を理想としていたか、といったことを、著者なりの理解であるらしいが、筋道だって示してくれているため、興味深く読むことが出来た。マルクス主義を少しかじった程度の人がもう少しマルクスを知りたいと思ったときに最適な本ではないかという気がする。