ジョジョの奇妙な冒険 40~50巻(第6部)セット (集英社文庫―コミック版) の感想

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参照データ

タイトルジョジョの奇妙な冒険 40~50巻(第6部)セット (集英社文庫―コミック版)
発売日販売日未定
製作者荒木 飛呂彦
販売元集英社
JANコード9784086179188
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

ジョジョの奇妙な冒険第6部です。シリーズ初の女性主人公、空条徐倫(ジョリーン)。
徐倫は女性ながらも見まごうこと無きジョジョです。こんなにたくましい女性キャラクターはジョジョでしかありえない。また、エルメェス、F・Fなど主要な味方キャラクターにも女性が多く、そしてどれもこれもたくましい。荒木先生の描く女性は本当に強い。

前編の第5部が「ジョジョ対DIO」という対決の構図から外れていたのに対して、今作は再び悪の権化・DIOを敵とすることになります。とはいってもDIOはすでに第3部で承太郎に葬られていますから、DIOの意思を継ぐこれまた強大な悪が本作のラスボスとなります。

ストーリーは無実の罪で投獄された徐倫の脱獄から最後の決戦に至るまでが描かれます。物語中盤までは全て監獄内での出来事が描かれますが、決して閉塞感を感じることなく、今までのジョジョ同様にスケールの大きい展開を見ることができます。そして脱獄後、最後の決戦に至るまでも、歴代の名バトルに負けない熱い戦いが繰り広げられていきます。
ただ若干ネタが枯れてきたのかはわかりませんが、スタンド能力がやや抽象的でわかりにくいものになってきていることは否めません。その分理屈がやっかいなバトルになってきていますが、面白さは保障できます。
怒涛のクライマックスに至るまでのスピード感は何度読み返しても鳥肌モノです。ストーリーの結末は今までのジョジョとは一線を画した、荒木先生の独特の感性が爆発する急展開です。賛否ありますが、ジョジョシリーズ最大スケールの結末であることは間違いありません。レンタルで済まさず、繰り返し読むべきです。

このジョジョシリーズがこんなにも読者の心を打つ理由は、荒木先生がどんなときにも「人間賛歌」というテーマを忘れず、最後まで徹底して「正義」を描き切るからだと思います。そしてそれは本作も同じです。本作のラスボスはDIOという究極の悪の意志を継ぐ者ですが、この敵を通じて荒木先生はは明らかに「何が善で何が悪か?」という問いを投げかけています。こうした普遍的な問いに対して氏は明確に答えを出しています。その点において本作はジョジョシリーズの究極のテーマである人間賛歌に対する究極の答えであるとも言えるでしょう。

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