台湾の若者を知りたい (岩波ジュニア新書) の感想
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参照データ
タイトル | 台湾の若者を知りたい (岩波ジュニア新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 水野 俊平 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784005008735 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係 |
購入者の感想
一番ショックだったのは、第五章の「台湾人の本音」。予想はできたけど、台湾の若者の目に映る日本人像がストレートに、具体的に述べられていて、印象的だった。ほかにも、何人かの台湾人の生活や日本観を紹介した部分も興味深かった。日本に来る台湾人は、ドラマやアニメを通じて日本の文化に詳しいのだが、直接の交流となると、いくつもの「?」が思い浮かぶだろう。反対に、台灣に行く日本人は、いろいろ事前に勉強したり、文化に興味を持っていたりしても、実際に生活をしてみると、生活の随所に「?」を感じ、さらに直接の交流ではいろいろと親切にされることが多いのだが、台湾人同士の付き合いというものがよく分からないままに時間が過ぎていく。
文化の違いというものは相対的なものではあるのだが、具体的に二つの文化がぶつかると、片方はあまり傷つかず、片方はすごく傷つくという不均衡が必ず存在する。例えば台湾の大学のキャンパスで、池の周りの歩道を毎日歩くのだが、いつも「なんで台湾人はすれ違う時にぶつかってきそうになるのか」よく分からなかった。実はそれは、肉体的な距離感の文化による違いに起因しており、台湾人は日本人ほど(生身の)肉体の距離感に敏感ではなく、印度人はさらに素足がくっついても気にしないほどなのだが、そうした相対的な違いで、苦痛を感じるのは必ず一方の方(この場合は距離が近いのをより嫌がる方)になってしまうものだ。
文化の違いというものは相対的なものではあるのだが、具体的に二つの文化がぶつかると、片方はあまり傷つかず、片方はすごく傷つくという不均衡が必ず存在する。例えば台湾の大学のキャンパスで、池の周りの歩道を毎日歩くのだが、いつも「なんで台湾人はすれ違う時にぶつかってきそうになるのか」よく分からなかった。実はそれは、肉体的な距離感の文化による違いに起因しており、台湾人は日本人ほど(生身の)肉体の距離感に敏感ではなく、印度人はさらに素足がくっついても気にしないほどなのだが、そうした相対的な違いで、苦痛を感じるのは必ず一方の方(この場合は距離が近いのをより嫌がる方)になってしまうものだ。