新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス) の感想
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参照データ
タイトル | 新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 戸田山 和久 |
販売元 | NHK出版 |
JANコード | 9784140911945 |
カテゴリ | 人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究 |
購入者の感想
大学教員(人文社会系)として初年次教育に携わっているので、論文・レポートの書き方の本は恐らく100冊以上読みました。
その中でも、大学に入ってきたばかりの新入生にとって、最初に読むべき論文・レポートの書き方の本としては、これを超えるものはないように思えます
もちろん、この種の本は、読者を選びます。
簡潔に要点だけおさえられるものがよい、とか、論文を書いているときに困ったら辞書のように用いて書き方を確認したい、とか、ビジネスパーソンが報告書を書きたい、とか、そういう場合には別の本がいいでしょう。
教員採用試験の論作文対策にも向いていません(あれは学術的な論文ではなく、やる気を見せればいいというエモーショナルなものなので)。
また、自然科学系の実験レポートのようなものの書き方なら、これよりももっとよい本があるのかも知れません(私は人文社会系なので、そういうものは読んでいません)。
しかし、ユニバーサル化した現在の大学で、高校までの学校でも論文・レポートの類を書いたこともなければ、書き方を教えてもらったこともないという新入生に、人文社会系のレポートを書いてもらうには、この本が一番だと思います。
ユニバーサル化した大学の新入生にとっては、単なるマニュアル本は、無味乾燥すぎて読めないです。その点、ストーリー仕立てになっている本書なら、楽しく読めるでしょう(そのストーリーがまだるっこしいとか、文体がイヤとかおっしゃる方は、この本の顧客としてそもそも想定されていないので、他の本へどうぞ)。
また、小論文入試対策をガリガリやって大学に入ってきた人で、論文と言えば入試小論文のことだと思っているような人の感覚を壊して、大学生らしい論文・レポートを書かせるためにもよい、と思います。
別に、戸田山先生から何かもらったわけではありませんが(笑)、心からおすすめします。旧版とあわせて20万部以上売れているというのも、当然だと思います。
その中でも、大学に入ってきたばかりの新入生にとって、最初に読むべき論文・レポートの書き方の本としては、これを超えるものはないように思えます
もちろん、この種の本は、読者を選びます。
簡潔に要点だけおさえられるものがよい、とか、論文を書いているときに困ったら辞書のように用いて書き方を確認したい、とか、ビジネスパーソンが報告書を書きたい、とか、そういう場合には別の本がいいでしょう。
教員採用試験の論作文対策にも向いていません(あれは学術的な論文ではなく、やる気を見せればいいというエモーショナルなものなので)。
また、自然科学系の実験レポートのようなものの書き方なら、これよりももっとよい本があるのかも知れません(私は人文社会系なので、そういうものは読んでいません)。
しかし、ユニバーサル化した現在の大学で、高校までの学校でも論文・レポートの類を書いたこともなければ、書き方を教えてもらったこともないという新入生に、人文社会系のレポートを書いてもらうには、この本が一番だと思います。
ユニバーサル化した大学の新入生にとっては、単なるマニュアル本は、無味乾燥すぎて読めないです。その点、ストーリー仕立てになっている本書なら、楽しく読めるでしょう(そのストーリーがまだるっこしいとか、文体がイヤとかおっしゃる方は、この本の顧客としてそもそも想定されていないので、他の本へどうぞ)。
また、小論文入試対策をガリガリやって大学に入ってきた人で、論文と言えば入試小論文のことだと思っているような人の感覚を壊して、大学生らしい論文・レポートを書かせるためにもよい、と思います。
別に、戸田山先生から何かもらったわけではありませんが(笑)、心からおすすめします。旧版とあわせて20万部以上売れているというのも、当然だと思います。