エネルギーを読む(日経文庫) の感想

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タイトルエネルギーを読む(日経文庫)
発売日販売日未定
製作者芥田 知至
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532112141
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 一般

購入者の感想

本書では、エネルギーとは、石炭、石油、天然ガス、ウランを使用した原子力、電力産業のことを指しています。本書の特徴は、1.データや史実に基づいて論を進めている点、2.価格動向や産業動向など経済学の観点を踏まえてエネルギー問題を捉えている点、3.地球温暖化問題との関連でエネルギー問題を捉えている点、があげられます。一方で、客観的な記述が多く、筆者独自の主張はあまりなされていないという印象を受けました。

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目次
第一章:エネルギーとは何か
第二章:人類のエネルギー利用の歩み
第三章:エネルギー財の特徴
第四章:エネルギー産業の特徴
第五章:問われる地球温暖化への対応
第六章:エネルギーの経済モデル
第七章:エネルギー価格の変動
第八章:期待されるエネルギー技術の転換
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個人的には、第三章と第四章がよく書かれているのではないかと感じました。

第三章(特に二節)では、経済学の観点からエネルギー財の特徴を述べています。二酸化炭素や有害物質が発生する、正の外部性が存在する、規模の経済が働きやすい、独占・寡占による問題が発生する、薄い価値の密度である、点などが述べられています。この辺は、石油を読む―地政学的発想を超えて (日経文庫)で書かれているものと似ています。

第四章では、各エネルギー産業についての説明がなされています。国際市場での主要なプレイヤー、価格動向や、新技術などについて言及がなされています。

筆者の主張で興味を持ったものは、最終章での「地球温暖化を抑制することが、経済的にも社会的にもマイナスにはなることはない」というものです。

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