伊福部昭の芸術11 踏―生誕100周年記念・札響ライヴ(仮) の感想

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伊福部昭の代表曲２曲がおさめられたＣＤです。2014年5月30～31日に
かけて札幌コンサートホールkiraraで行われたライヴ録音とのことですが、
拍手はカットされています。演奏時間は以下のとおり。
ヴァイオリン協奏曲第２番　24:45
シンフォニア・タプカーラ
　第１楽章12:53
　第２楽章09:26
　第３楽章07:57
まず、ＣＤの音質がいいです。低音域も豊かで、内声部の動きもわかる
ように収録されています。また、解説は片山杜秀氏による詳しいものに
なっており、それも価値があります。
演奏は丁寧ですが「守りの演奏」のように感じられました。演奏の「荒れ」
がないので安心できるのですが、野性的な熱さや強烈なリズム感といった
要素はあまり感じることができませんでした。
また、シンフォニア・タプカーラ第３楽章後半の、まさに「ピッコロ殺し」
というにふさわしい箇所（最高の目立ち場所）で、ピッコロがほとんど
聞こえてこなかったので拍子抜けしてしまいました。
ヴァイオリン協奏曲第２番も丁寧ですが、総じて守りの演奏といった感じ
です。