FUJIFILM デジタルカメラ F900EXR B ブラック 1/2型1600万画素CMOSIIセンサー 光学20倍ズーム F FX-F900EXR B の感想

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既知の問題として、開閉式のレンズカバーがレンズに接触して
縦にスリキズが付く。個体差はあるが、かなりの割合で起こる。

しかし、撮影画像にはほとんど影響はない。
浅いキズで中央なので、画像への影響を確認できない。

それ以外では、とても満足できるカメラだ。

レンズと素子の相性がいいのか、コンデジとしては良好な画質を得られる。
発色はFUJIの本領発揮、鮮やかで自然な記憶色を再現する。
ノイズ処理も巧く、広角・望遠共に綺麗に仕上げてくる。
AFは速い。コンデジでは少ない「位相差AF」の性能は高い。
ズームは20倍(92ｍｍ）あるので、大抵のシーンで使える。
手ブレ補正は光学式で、なかなか強い。
バッテリーは可も不可もなく、普通。
設定のカスタマイズレベルもちょうど良い。Fnキーも便利。

中央以外の収差は、それなり。11群14枚の小さいレンズだからいわずもがな。
暗所は苦手。レンズが暗い。明るいシーンと暗いシーンの差が激しく
低ノイズ優先EXRで撮っても感度がすぐにあがってしまう。
光量の十分ないシーンは、思い切って連写重ね撮りをお勧めする。
２段程度の感度を稼げるし、合成も優秀なので自然な画になる。
また、望遠端で連写合成が良い効果を与えるときもある。

F900EXRは、前機種のF800より画質が向上している（CMOSⅡ）し
後継機種のF1000よりポテンシャルが高い。
F1000は残念ながら手ブレ補正がCMOSに変わって、
その代わりにWfi系の機能が向上した機種だと思えばいい。

この機種は、気軽に持ち歩いて、かなりのシーンで良好な画質を得られる
とても優秀なコンデジだと思う。
早々に生産終了になったのが、残念だ。