ウール 上 (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトルウール 上 (角川文庫)
発売日2013-09-25
製作者ヒュー・ハウイー
販売元角川書店
JANコード9784041010150
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

米国では「サイロ・サーガ」とも呼ばれる本作、「読む本がないし安くなってるし何となく」で購入してダウンロードしたところ、あっという間に壮大な閉塞感に魅了され、わずか数日で第3部の「ダスト」まで読了。目下、深い感動の余韻にひたっている最中なのだが、読み進めている最中に気になって仕方なかったサイロの全貌について、自分なりに調べて得た情報を共有させていただきたいと思う。レビューじゃなくて申し訳ないです。

まず、本作の主役ともいえるサイロについて。サイロの具体的なサイズについては、なかなかイメージしにくいのだが、作中で断片的に言及される情報と、著者がインタビューで明かした情報から推測してみたい。

著者インタビューによると、サイロは直径50メートルの円柱状構造物である。円柱の中心を直径10メートルの縦穴が貫いており、その縦穴の中心に直径1.8メートルの柱が立ち、その周りを例の螺旋階段が取り巻いている。階段の幅については、作中で「2〜3人が並べる幅」とあるので、せいぜい2メートル程度か。直径10メートルの底なしの縦穴に、幅2メートルの螺旋階段が浮いている様を思い浮かべるに、サイロの住民は少なくとも高所恐怖症ではないようだ。

そしてサイロの高さ(深さ)だが、階数は144階である。各階の高さについては具体的な言及がないが、各フロアのコンクリート床が15メートル厚だという記述がある。となると、床の厚みだけでも15メートル x 144階で2000メートル超になるので、各フロアの天井高として数メートルを加えれば、サイロの全高は3000メートル前後はありそうだ。

これは一見、途方もない数字だが、作中に「地上に建てたならどんな高層ビルよりも高い」や「空の雲にも届いたはず」、また「54階は(地上から)1600メートル下」などの記述があるので、あながち的外れでもなさそうだ。現存する建造物に当てはめてイメージすると、東京スカイツリーの基部直径が68メートルとのことなので、あれよりも少し細身で高さが4~5倍ある塔が地中に埋まっている様を想像すれば、当たらずとも遠からずか。リアルに想像しようとすると目眩がしそうな、とてつもない構造物である。

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