世界一わかりやすい日本憲政史 明治自由民権激闘編 の感想
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参照データ
タイトル | 世界一わかりやすい日本憲政史 明治自由民権激闘編 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 倉山満 |
販売元 | 徳間書店 |
JANコード | 9784198648879 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
ご存じ、憲政史家の倉山満氏が、明治の政治を振り返った1冊です
で、著者が言うには、「憲法というルールに基づいて行われる政治というゲーム」の歴史を読み解くカギは「拒否権」であるということ
即ち、「何ができるか」という指導力ではなく、「何をさせないか」という拒否権で政治は動いているということ
これを、実際に、帝国憲法下の4つのプレイヤー、即ち、「元老」「内閣」「衆議院」「その他(官僚機構)」の動きを追いながら書かれた1冊です
さて、明治期の政治といえば、藩閥政治から政党政治に移行する中で、日清・日露の両戦争といったことを経験するわけですが、本書に登場するプレイヤーたちは、「何をすべきか」の歴史の流れを把握しながらも、時として、「自分のエゴイズム」をもろだしにして、「何をさせないか」の政争に明け暮れています
実在の人物をもとに、「通説」の後に「実際」が書かれていますので、「へえ、あの人物って、歴史でこんな風に教わったけど、実際はこうだったんだ」と面白く読むことができました
ただ、一点、思ったのは、昔の政治家はスケールが大きかったんだなあということ
だからこそ、明治維新後、国力をつけ、日清・日露の大戦に勝利するだけでなく、日英同盟をはじめとする、戦争の勝利に貢献した外交もできたんだろうなあということ
現在の政治家にも政争はしていただいてもいいですが、「日本の国力をそぐ」ようなことはしてほしくないなあと思った1冊でした
で、著者が言うには、「憲法というルールに基づいて行われる政治というゲーム」の歴史を読み解くカギは「拒否権」であるということ
即ち、「何ができるか」という指導力ではなく、「何をさせないか」という拒否権で政治は動いているということ
これを、実際に、帝国憲法下の4つのプレイヤー、即ち、「元老」「内閣」「衆議院」「その他(官僚機構)」の動きを追いながら書かれた1冊です
さて、明治期の政治といえば、藩閥政治から政党政治に移行する中で、日清・日露の両戦争といったことを経験するわけですが、本書に登場するプレイヤーたちは、「何をすべきか」の歴史の流れを把握しながらも、時として、「自分のエゴイズム」をもろだしにして、「何をさせないか」の政争に明け暮れています
実在の人物をもとに、「通説」の後に「実際」が書かれていますので、「へえ、あの人物って、歴史でこんな風に教わったけど、実際はこうだったんだ」と面白く読むことができました
ただ、一点、思ったのは、昔の政治家はスケールが大きかったんだなあということ
だからこそ、明治維新後、国力をつけ、日清・日露の大戦に勝利するだけでなく、日英同盟をはじめとする、戦争の勝利に貢献した外交もできたんだろうなあということ
現在の政治家にも政争はしていただいてもいいですが、「日本の国力をそぐ」ようなことはしてほしくないなあと思った1冊でした