円安シナリオの落とし穴 日経プレミアシリーズ の感想
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参照データ
タイトル | 円安シナリオの落とし穴 日経プレミアシリーズ |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 池田 雄之輔 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532262266 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 債券・為替・外貨預金 |
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購入者の感想
要約しますと、著者は(1)ヘッジファンドによる投機(2)貿易収支などの円需給(3)日米金利差、の「3層の波」に分けてドル/円相場を考える。
特にヘッジファンドは短期で相場にインパクトを与えるが、ロング、ショートのポジションからいずれまき戻しが起こる。
こうした投機的影響を除けば中長期の為替相場は円の需給バランスと日米金利差(特に米国金利)によって形成される。
インフレ率は極端に差のない先進国通貨では特に考慮しなくても良いと考えている。
ドル/円相場を紙飛行機に例えれば機体のバランス=円需給、追い風=日米金利差であるという。
円需給のうち特に重要なのが、(1)貿易収支(2)投信フローであり、お互いに打ち消す方向で作用するという。
日本は3.11以来、貿易収支が赤字に転落しているが、円安でJカーブ効果が発揮されるまでしばらく時間がかかりそうだ。
日銀による異次元の量的・質的金融緩和政策は今のところ資金需要拡大には至らず日銀の当座預金口座にブタ積みになっている。
著者は金利への作用がない限り中央銀行の量的緩和策は通貨インパクトがないと考えている。
ECBはインフレファイターとのイメージとは異なりFRBと同じく、失業率に配慮した政策運営をしているので、ユーロ/ドル相場は失業率格差に影響される。
等々、為替相場の有視界飛行術がふんだんに書かれています。
昨今、FRBの金融緩和出口戦略により、投資マネーの移動が起こり、新興国通貨安が起きています。 米国の景気回復が失速すると再び円高に振れる可能性もあると思います。
日本の指導者達はアベノミクスの幻想に酔っていますが、饗宴には終わりがつきものです。
特にヘッジファンドは短期で相場にインパクトを与えるが、ロング、ショートのポジションからいずれまき戻しが起こる。
こうした投機的影響を除けば中長期の為替相場は円の需給バランスと日米金利差(特に米国金利)によって形成される。
インフレ率は極端に差のない先進国通貨では特に考慮しなくても良いと考えている。
ドル/円相場を紙飛行機に例えれば機体のバランス=円需給、追い風=日米金利差であるという。
円需給のうち特に重要なのが、(1)貿易収支(2)投信フローであり、お互いに打ち消す方向で作用するという。
日本は3.11以来、貿易収支が赤字に転落しているが、円安でJカーブ効果が発揮されるまでしばらく時間がかかりそうだ。
日銀による異次元の量的・質的金融緩和政策は今のところ資金需要拡大には至らず日銀の当座預金口座にブタ積みになっている。
著者は金利への作用がない限り中央銀行の量的緩和策は通貨インパクトがないと考えている。
ECBはインフレファイターとのイメージとは異なりFRBと同じく、失業率に配慮した政策運営をしているので、ユーロ/ドル相場は失業率格差に影響される。
等々、為替相場の有視界飛行術がふんだんに書かれています。
昨今、FRBの金融緩和出口戦略により、投資マネーの移動が起こり、新興国通貨安が起きています。 米国の景気回復が失速すると再び円高に振れる可能性もあると思います。
日本の指導者達はアベノミクスの幻想に酔っていますが、饗宴には終わりがつきものです。