卒業(新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル卒業(新潮文庫)
発売日2014-01-03
製作者重松 清
販売元新潮社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 101-125回

購入者の感想

重松作品の、傑作選といって良いと思います。
背景としてあるのは、生と死ということだと思いますが、
そこまで深刻なものではなく、普段の私たちの日常にある
身近なものとして描かれています。
それは、親であったり、友人であったり、だれでも一度は経験するものです。

4つの物語はそれぞれどちらかと言えば、抑揚や起伏が少なく、
すっきりとさわやかな解決策を提示してくれるという代物ではありません。
平凡な日常を送る登場人物が身近な人々の死に直面し、
打ちのめされたり、時には事務的であったりと日々を送る中で、
亡き人とのこれまでを振り返ります。
懐かしさや、さみしさ、あらためて怒りを感じたり、
けれど、自身が年齢や経験を重ね、あの時のその人と同じ立場になってみて、
ようやく理解することが出来た、といったストーリーに仕上げられています。

この物語を、今は全く理解できなくとも
何年かして再読したら、主人公同様に気づくことがあり、
全く違った印象を受けるとともに、自身を人として、親としても
成長を感じられるのではないかと思います。
そんな物語がおさめられた
きわめて希有な作品集と云って良いように思います。

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