気高き夢に抱かれて (ライムブックス) の感想

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参照データ

タイトル気高き夢に抱かれて (ライムブックス)
発売日販売日未定
製作者コートニー ミラン
販売元原書房
JANコード9784562044702
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

感動というのは「心を動かされること」それは怒りの感情でも、感激でもやはり「感動」なのです。私は本書を読んで心が温かくなりました。

本書は主人公は父親にも母親にもネグレクトされ、それでもどうにか愛を得たいともがく公爵がヒローです。通常ロマンス小説ですと、幼少期の出来事がトラウマになり辛辣になるのですが、彼は「自分は父親のようにはなるまい。」と正しい行いをしようと必死に前向きに生きています。正直で明るく優しい人柄でユーモア精神もお堅いながら持ってます。

一方のヒロインは中産階級で大叔母二人とぎりぎりの生活を送っている、普通の女性です。が、とても頭の良い先を見通して考えることができる女性です。やはり幼少時愛する父親に裏切られ「醜聞」の域を超えて、「身の破滅」を経験しています。それからの人生で彼女は本当の自分をかくし、目立たぬよう生きていくのですが、ヒーローと出会い、その誠実な人柄、明るさ、正直さにひかれていきます。そして、
「本当の自分、ありのままの自分として生きていきたい。」と思うようになります。その時のヒーローの一言、
「君なら、もっと上を目指せる。」
なんだか、読者の私も考えさせられる一言でした。

身分も経済的格差もある二人。前途は多難です。が、邪魔する人物にもつらい過去があって心が病んでしまっていたり、とにかく周りの登場人物がしっかりとした自分を持っているので読んでいて誰か一人に肩入れする内容ではなく「この人の考えもわかるよな。」と、人間の「十人十色」という部分もしかっり描けている作品だと思いました。
二人の間にすれ違いも起こるのですが、どちらの人物も物事を冷静に考えられる知性が備わっているので、派手な喧嘩等もなく、お互いにちゃんと相手の心を思いやっている様子を読んでいると対人関係における「相手の心をかんがえる力」の大切さが身に染みました。

第二弾も発行されるそうです。登場人物が良心をもった、また、ユーモアももっている人たちなのでとても楽しみです。

ライムブックスさんの版権選びと申しますか、本の選択にはあまり外れがなくいつもすごいなーと感じます。

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