卒業 (講談社文庫) の感想

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タイトル卒業 (講談社文庫)
発売日販売日未定
製作者東野 圭吾
販売元講談社
JANコード9784061844407
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 直木賞 » 126-150回

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購入者の感想

加賀恭一郎シリーズは「嘘をもうひとつだけ」短編集を最初に読んでしまい、加賀恭一郎がどうやって形成されていくのかを知らないと駄目だと思いこちらから同シリーズを読む事にしました。
次々と仲間が死んでいく、密室、動機は?仲間の誰の犯行なのか?色々考えながら進めて行きましたが、次第に犯人は誰か解ってくるのですが、動機・密室トリックが解りませんでした。確かに殺人犯の動機など犯行した人にしか解りませんよね。こちらの作品は剣道・茶道の奥深き様々な要素を取り入れ旨く融合させています。
密室トリックは素晴らしい!その分野で詳しくないと解りませんね。犯行動機はある程度解明できるものの、核心は解らないままにするのも読者それぞれの捉え方で良いのだと思います。
雪月花之式の説明が事細かに説明されているのですが、複雑過ぎてその部分を読むのが嫌になってしまいました。トランプとかのカードトリックでも良いのにな…って思っちゃいました。
最後仲間が卒業と同時に、それぞれの道に進みバラバラになってしまいます。これも「卒業」の意味する事なんだな~と思い刹那くも感じます。
同シリーズ加賀恭一郎の成長を知りたいのでシリーズを順番に読んでいきたいです。大変読み応えのある作品でした。

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