Holes (Holes Series) の感想

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『HOLES』は、１９９８年、『全米図書賞』、１９９９年、『ニューベリー賞』を受賞している。

この小説は、児童向けだが、大人が読んでも楽しめる。

英語の勉強のために、原書で読んでみた。

この小説は、米国の１２歳くらいの児童が読んで理解できる程度の英語で書かれている。

児童書といっても、１ページの中に、意味の分からない単語が４個から６個ほど出てくる。

これは、自分の英語力がその程度だということで、人によっては、１ページに１０個程度、分からない単語があるかもしれないし、分からない単語が１ページに１個程度しかないという人もいるだろう。

１ページで、分からない単語が５個程度であれば、辞書なしで何とか小説を読める。

この小説は、本筋と別に、過去の物語がエピソードとして、繰り返し出てくる。

現代と過去を行ったり来たりして、ややストーリーが交錯する。

ストーリーの前半は、少年の更生施設のような、水が干上がった、かつては湖であった場所で、少年たちがひたすら穴を掘る場面が続く。

いったい、少年がなぜ穴を掘り続けるのか、どういう展開になるのか全く分からない。

ストーリーが進むと、少年がなぜ穴を掘り続けるのか分かってくる。

物語の後半になって、やっと、面白くなってくる。

過去の出来事と現代がつながって、物語は意外な展開となっていく。

この物語が数々の賞を受賞して、ベストセラーになっているのも納得できる。

この小説は映画化もされているが、日本では公開されていない。

映画はネット上で観ることができるが、日本語の字幕はついていない。

この映画が日本で公開されなかったのは、映画が原作の小説ほどは面白くないからだろうと思う。

映画は、ハッピーエンドのコメディーになっているが、原作はコメディーというよりは、もっと重いテーマを扱っているように思う。