Mockingjay (Hunger Games) の感想

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参照データ

タイトルMockingjay (Hunger Games)
発売日2014-02-25
製作者Suzanne Collins
販売元Scholastic Pr
JANコード9780545663267
カテゴリ » 洋書 » Subjects » Teen & Young Adult

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購入者の感想

中学生向けのSFとして書かれた書物だと思いますが、非常に知性の感じられる良書です。設定は、一見、殺戮マシーンのようなゲームもどきですが、作家の狙いは、あくまで、主人公の少女の心の揺れ、意志の強さ、個性、少女らしい淡い恋心・・を描くことにあったと思われます。
文章がきちんとしているし、巧い。あくまで中学生を対象とした清廉、ピュアな内容で、表題から誤解しそうな、グロテスクなバイオレンスシーンは、皆無です。読後感は「愛と勇気」!爽やか!! やはり児童文学って奥が深いです!こういった、殺し合いバトルの設定をかりて、10代の少年少女の純情って、うそっぽくて、なかなか、きちんと描ききれないと思います。が、この作家の筆力で、品位と格調ある内容に仕上がっています。話し言葉においても、下品な表現は、まったくない。ちゃんとした児童図書だと思う。

舞台は近未来のアメリカ。ひとにぎりのエリート支配層が武装でコントロールするハイテクで無機質な首都;Capitolが、生産階級(農業や狩猟、石炭採掘など)が暮らす森や村を統治している。
警備兵が始終監視するなかで、粗末なボロ長屋に住む12の地区。
電子制御されたハイテク操作の首都と、中世さながらの貧困と飢餓と不衛生で疫病の蔓延する12地区との対比が歴然としすぎて???文章を読むだけでは、なかなかすんなり理解できない・・・おそらく、脳裏に描けないため?・・・しかし、SFファンやゲームになじんだ、いまの、中学生には、この場面に違和感はないと思われる。すっと溶け込むはず。

かって首都の支配に対し、暴動を企てた13地区への懲罰と圧政のために、毎年、各地区から男女2人ずつ計24人、12歳から18歳までの少年少女を抽選で選ぶ。
The Hunger Games・・・最後の1人になるまで、全員が生き残りをかけて闘う殺人ゲーム。

舞台は人造に構築された森。24人が一斉に放り込まれるわけであるが、森も操作でコントロールされているので、温度も日照明暗も動物も、ゲームを面白くするために手練手管。スクリーンで観賞している観客を飽きさせないよう遺伝子改良された、すずめばちあり、獰猛な動物あり・で、ハラハラする名場面を準備して客席を盛り上げる。

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