15歳の寺子屋 ゴリラは語る の感想

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　中学生位の若い人を対象にかかれた本ではあるが、これまでの山極さんの生き方、研究姿勢、温かい人柄がにじみ出ている。

　こんな本が自分たちの若いころにあって読んでいたら、ひょっとして京都大学を受験して理学部に進んでゴリラ研究をしたいと思ったかもしれないと想像してしまった。

　人間が戦争をしたり、いがみ合ったりする姿を、アフリカの野生ゴリラに観察されなくて良かった。そんなことをされたら、恥ずかしくてたまらない！と思えるようになった。

ゴリラの観察を通じて、人間とは何かを考え直す本です。

社会に適応する内に、無意識に囚われている固定観念を打破するには、
ゴリラを鏡としての自分を見つめるのがうってつけのようです。

ページ数は少なく、やさしい言葉で描写されていますが、
とても深い洞察を与えてくれます。

解りやすくて」おもしろかったです。　野生動物と人間の共存を探るヒントがありそうです