私と彼女のお泊まり映画 2巻 (バンチコミックス) の感想
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参照データ
タイトル | 私と彼女のお泊まり映画 2巻 (バンチコミックス) |
発売日 | 2017-08-09 |
製作者 | 安田剛助 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
「映画+百合」という構図を、1巻よりも明確に打ち出した感があります。
と言ってもあからさまな恋愛表現が増えたのではなく、「2人で映画を観る」
という基本設定を、より効果的に使うようになってきたという感じ。
毎回、取り上げる作品についてはあっさりした扱いで、映画ファンからすれば
チョイスについても考察の浅さについても物足りないかも知れません。
しかし「週1回、DVDを借りてきて家で観る」という時点で、この2人は
マニアとは最も遠い位置に立つライトユーザーです。最新ヒット作を劇場に
観に行くでもなく、部屋に購入したDVDが山積みされているわけでもない。
金曜の夜を”一緒に仲良く楽しむ”ためのツールとして、映画を観ています。
だからこそ、世間一般の評価をさほど気にする事なく、自分たちだけに通じる
感想を言い合い、そこで(他人を挟まず)きっちり完結させているわけです。
つまりこの2人にとっての映画は、お互いをつなぐ「絆」だと解釈できます。
合コン話のラストで小春が「麻由美に会いてえー…」と呟く場面はその意味で
象徴的。他人の映画観に対するアンチテーゼという意図は無く、ただ純粋に
「映画観て語るなら彼女と」という思いだけがこもっているこのカットは、
まぎれもない「映画をテーマにした百合」を感じさせてくれます。
と言ってもあからさまな恋愛表現が増えたのではなく、「2人で映画を観る」
という基本設定を、より効果的に使うようになってきたという感じ。
毎回、取り上げる作品についてはあっさりした扱いで、映画ファンからすれば
チョイスについても考察の浅さについても物足りないかも知れません。
しかし「週1回、DVDを借りてきて家で観る」という時点で、この2人は
マニアとは最も遠い位置に立つライトユーザーです。最新ヒット作を劇場に
観に行くでもなく、部屋に購入したDVDが山積みされているわけでもない。
金曜の夜を”一緒に仲良く楽しむ”ためのツールとして、映画を観ています。
だからこそ、世間一般の評価をさほど気にする事なく、自分たちだけに通じる
感想を言い合い、そこで(他人を挟まず)きっちり完結させているわけです。
つまりこの2人にとっての映画は、お互いをつなぐ「絆」だと解釈できます。
合コン話のラストで小春が「麻由美に会いてえー…」と呟く場面はその意味で
象徴的。他人の映画観に対するアンチテーゼという意図は無く、ただ純粋に
「映画観て語るなら彼女と」という思いだけがこもっているこのカットは、
まぎれもない「映画をテーマにした百合」を感じさせてくれます。