ファイアbyルブタン [Blu-ray] の感想

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Blu-rayを見てでなく、映画館での感想で申し訳ないのですが、
いくつか基本事項のことを補足しておきます。

まず演目は、すべて映画用のスタジオ撮影です。「80日間だけ」の上演が終わった後、新規に録り下ろしたそうです。
それに加えて、ほぼ一演目ごとにクリスチャン・ルブタンや出演者のダンサーへのインタビュー映像が挟まるという構成になっています。

商品説明に付け加えておきたいのは……

・全ての演目をクリスチャン・ルブタンが演出したわけではない。

ルブタンが作った新作もありますが、それは一部。クレイジーホースはオムニバスでいくつもの演目を上演する形態なので、定番や旧作も入っています。
先に公開されたドキュメンタリー『クレイジーホース・パリ　夜の宝石たち』との重複もあります（収録尺は違いますが）。

　同様に、
・デイヴィッド・リンチが曲を作った演目も少しだけ。

というか、一つだけ、だったかな？　すみません手元のパンフレットに演目リストが書いてないもので。
映画のエンドロールには、各演目の曲・出演者・演出家（＝振付師？）が表示されます。

・監督は３Ｄ映像のプロだが、（たぶん）映画演出のプロではない。
　参加しているのは『Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』　の「スタッフ」であって、　「監督」は違う人。

妙に「ドヤ！」が入ったＭＶ風カットや、寄り過ぎてアンサンブルが見えないカット、カメラが随分長く固定されているかと思ったらやけに動いてるところもあり……
『~夜の宝石たち』のカメラワークと比べて、格が全く違います。
あちらには、舞台作品を見ている時のように「眺める」自由さが保たれていたように思いますが、『ファイア~』は演出過剰、かといって映像作品として一級になっているわけでもないと……。

・３Ｄ映像の意義もそんなに感じなかった。

これは、まあBlu-rayに収録していないので言ってもしょうがないのですが……３Ｄによる何か、が生まれていたとは感じませんでした。