風-BLOW- 硝子の街にて(19) 9・11その朝 (講談社X文庫ホワイトハート(BL)) の感想
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参照データ
タイトル | 風-BLOW- 硝子の街にて(19) 9・11その朝 (講談社X文庫ホワイトハート(BL)) |
発売日 | 2014-03-20 |
製作者 | 柏枝真郷 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル |
購入者の感想
シリーズ19話にしてあのニューヨークを襲ったテロの日を迎えている。
この作者は精神の深層に深い傷を負ったり、アイデンティティを求めてさまよう人、無垢でいたいけな子供。
そして、人と人、あるいは時間や運命の隙間に落ちてしまったり、すれ違ってしまう愛の酷さや哀しみといったものをモチーフにした作品が多い。
なかでも、この硝子の街のシリーズはニューヨークという街を舞台に、こつこつと丁寧に書き継がれてきている。
あのテロを物語に織り込んでゆくのはとても勇気がいることだし、大変難しくおそらく時間もかかる作業であったと思う。
さまざまな陰謀説が取りざたされているが、どれほどの大義名分、理由があったとしても、あのテロの現場にいた人にとっては何の正義もまっとうさもないのだ。
物語ゆえの虚構であろうと、あのテロが何をしたのか、ということがアジテートすることなくても明白に描かれているから胸が痛んでならない。
作者の真摯な姿勢と、鎮魂の思いが正しく読み手に届く。
カバーイラストもとてもいい。
この作者は精神の深層に深い傷を負ったり、アイデンティティを求めてさまよう人、無垢でいたいけな子供。
そして、人と人、あるいは時間や運命の隙間に落ちてしまったり、すれ違ってしまう愛の酷さや哀しみといったものをモチーフにした作品が多い。
なかでも、この硝子の街のシリーズはニューヨークという街を舞台に、こつこつと丁寧に書き継がれてきている。
あのテロを物語に織り込んでゆくのはとても勇気がいることだし、大変難しくおそらく時間もかかる作業であったと思う。
さまざまな陰謀説が取りざたされているが、どれほどの大義名分、理由があったとしても、あのテロの現場にいた人にとっては何の正義もまっとうさもないのだ。
物語ゆえの虚構であろうと、あのテロが何をしたのか、ということがアジテートすることなくても明白に描かれているから胸が痛んでならない。
作者の真摯な姿勢と、鎮魂の思いが正しく読み手に届く。
カバーイラストもとてもいい。