崩壊 朝日新聞 の感想

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タイトル崩壊 朝日新聞
発売日2015-12-22
製作者長谷川熙
販売元ワック
JANコード9784898314432
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア » ジャーナリズム

購入者の感想

2015年末に発行された書で、私はその発刊を知らなかったが、友人の紹介でその存在を知ることができた。一昨年の2014年8月5日に朝日新聞が報道した「慰安婦問題報道の訂正」は、国民に大きな衝撃を与えたが、それ以後の朝日新聞の報道姿勢は決して反省を現すものではなく、また朝日新聞社内の若手たちが討論して反省したという書なども出たが、ほとんど当たり障りのないもので、結局朝日新聞の問題についてのしっかりした解明はなされていなかった。しかし今回の長谷川煕(はせがわ ひろし)氏の書は、現役記者として朝日新聞に32年間在籍し、1970年代には公害問題で看板記者のひとりであり、退職後も20年以上にわたって朝日新聞の月刊誌『アエラ』の記事作成に従事してきた、まさに朝日新聞の内部にどっぷりいた人物の著作であるという点で、非常に興味をもった。(以下、敬称略)
長谷川煕は、2014年8月の朝日新聞の慰安婦問題検証記事がこの本を書き始めるきっかけであり、そしてこの本を書くために朝日新聞社から離れた、という。長谷川煕は、あらためて朝日新聞の1982年から1997年の15年間にわたる執拗で大量な「従軍売春婦問題」の記事のすべてを丹念に読み返し、新聞記者としての最低限の義務でありルーチンである「事実の検証」がほとんど皆無で、単に「ある人の証言あるいは発言」の内容をそのまま鵜呑みにして記述するような、きわめて不完全かつ粗雑な記事の連鎖であることを再確認したという。さらに記事の内容の真偽だけでなく、なぜこのような事態が発生してしまったのかの検証が皆無であったことに強い失望と不満をもったのである。
長谷川煕は、そのような事態が発生した背景として、戦後歴代の朝日新聞社の幹部、つまり社長・代表取締役・論説委員などの人物の思想傾向を改めて考える。すると、広岡知男、秦正流、森恭三、田中慎次郎など、そして社内の最高幹部でなくとも労組の聴濤(きくなみ)克巳など、多くの「マルクス主義者」あるいは「社会主義を理想とするひとたち」が存在しており、それに反する方針や行動は朝日新聞社内で存在が困難であった、という。

朝日新聞が左翼系で、大義のためなら裏付けもとらず、誤報・虚報を平気で流し、捏造もいとわない体質であり、戦前から現在に至るまで、酷い売国新聞であることがよく分かった。

著者長谷川熙(ひろし)氏が朝日新聞を定年退職後に朝日の週刊誌アエラ(AERA)を何年か勤めて辞めてから本書を出版したことに対し、「ネッシーはオモチャを浮かべただけのニセモノでした」と死の直前に告白した人じゃあるまいし、なぜもっと早く本書に書かれている真実を世に出さなかったのかとも思ったが、氏の生活の保持や、朝日が32年間も訂正・謝罪しなかった「従軍慰安婦問題」関連記事について書きたいことが書けず抑圧されていた氏が反発するタイミングもあったのだろう。長谷川氏は創刊当初のAERAの編集部で慰安婦問題にも取り組んだが、上層部から握りつぶされていたようだ。朝日の週刊誌部門だから当然なのだろうが。
現在、長谷川氏は朝日からゴロツキ呼ばわりされているようだが、氏の勇気ある行動は素直に賞賛したい。

私は長年、以下の疑問を持っていた。
戦前最も日本の軍国主義化に協力し、日本を破滅へと導いた戦争を賛美し続け、最も戦争を煽る新聞だった朝日新聞が、戦後、なぜ、戦前の軍国主義を最も批判するメディアへと変身し、全てを被害者と加害者というかたちでとらえ、旧日本軍が悪かったとの情報に無条件に飛びつく、いわゆるパブロフの犬と化し、日本は悪いことをしたんだから近隣諸国に償わなければならないとの大義の裏付けとなる資料探しに没頭し、真偽の裏付けもとらずに、大義に合う捏造・偏向報道を好むようになったのかという疑問だ。

最初は、戦前の自分たちの報道の過ちを反省し、戦後GHQの統制下で生き残るため、保身のためだと思っていたが、実は、それは表向きの理由でしかなかった。
朝日新聞は戦前の自分たちの報道姿勢や報道内容の誤り等について、戦後全く謝罪していない。それなのに、日本国民に対して「戦争加害者としての意識を忘れるな」と説くのだ。
現在に限らず、戦前・戦後から、朝日新聞はマルクス主義を信望する社会主義・共産主義者及びそのシンパたちの巣窟であった。

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