幸魂 奇魂 の感想

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邦楽を殆ど知らぬまま、昨年6月に生でこのＣＤの曲を耳にする機会に
恵まれました。
西洋音楽よりも遥かに繊細な音階世界、又複雑な音程をするりと取られる
奏者の方々に、日本の伝統音楽の底力を垣間見せられた思いでした。
・・こんな凄いものを持つ国に生まれていたのか、と半ばショックでも
ありました。
音楽という形態を取りつつも、決してそれに終始してはいない日本の音世界。
覗き込むのが怖いくらいの深淵を内に秘めているかに、今も感じています。

天照太御神、スサノオノミコト、イザナギ・イザナミの二柱の神々・・などの
日本の神々の物語が和楽器や唄で描かれます。
・・どうしてか涙が滲む懐かしさ、また「神々も血まみれ泥まみれになって」この国を
造られたことへの忝さが胸に溢れました。
この国に生まれられたことが、ただただ有り難い。申し訳無いほどに、と。

日本の神話を知る意味でも、邦楽に触れる意味でも、日本人としてのルーツを省みる意味でも
有益な一枚と思われます。
ルーツを知ることは自分を強くしてくれることでもあり、大人にも又小さなお子さんにも
お薦めです。
続編に期待！