松竹 寅さんシリーズ 男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 [DVD] の感想

357 人が閲覧しました

1982年12月28日公開のシリーズ第30作、
ということで1981年秋の紅葉景色が楽しめるリマスター盤、

寅が恋愛指南役となるこの時期に繰り返されたパターンの一つだが、本作の特徴はハンサムだが内気な青年役に当時の芸能界を代表する天下の二枚目沢田研二のキャスティング、
寅が何度も口にしてきた”男は顔か？”という大問題を当のジュリーから寅に問いかけさせる回りくどい面白さが絶妙だと思う、

前半は人情ドラマもお笑いも快調だと思うが、後半になると面白味がしょうしょう失速する印象が強く、そうとう無理をして脚本をまとめたような感がある、

本作での共演をきっかけに沢田は離婚→田中と再婚して現在に至り、元ピーナッツの沢田前妻は既に亡くなっている事実などを思うとなかなかに時の流れが味わい深い一作だと思う、