自由への旅: 「マインドフルネス瞑想」実践講義 の感想
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参照データ
タイトル | 自由への旅: 「マインドフルネス瞑想」実践講義 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ウ・ジョーティカ |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784105068721 |
カテゴリ | 人文・思想 » 哲学・思想 » 東洋思想 » 東洋哲学入門 |
購入者の感想
まず、本書を書店で手に取った読者は、550ページを超えるボリュームに圧倒されるだろう。
だが、本書が大部なのには正当な理由がある。
それは、本書が「まったく瞑想やマインドフルネスに予備知識を持たない」読者でも、他の瞑想解説書を必要とせず、この一冊だけでウィパッサナー瞑想をつつがなく実践できるよう配慮した上で執筆されているからである。
そのため、本書の冒頭約150ページは、ウィパッサナー瞑想に取り組む以前の心構えや、実際に瞑想実践をする上での技法の解説となっている。
しかしながら、本書は単なるウィパッサナー瞑想の入門者向けのマニュアルなどではない。
冒頭約150ページでウィパッサナー瞑想実践の基礎について説明した後、本書はウィパッサナー瞑想実践によって得られる、13に及ぶ洞察智の詳細な解説に入る。
13の洞察智とは、①名色分離智、②縁摂受智、③思惟智、④生滅智、⑤壊滅智、⑥怖畏智、⑦過患智、⑧厭離智、⑨脱欲智、⑩省察智、⑪行捨智、⑫種姓智、⑬観察智、のことである。
これらの智慧について解説した日本語の本は、管見の限りではマハーシ長老の『ミャンマーの瞑想』だけであろう。
しかも、本書の洞察智に関する記述の量は、前掲書を遥に超えるものであり、かつ詳細なものである。
前訳書『ゆるす』に続き、魚川氏の翻訳は見事であり、英語版原書のみならず、ミャンマー語版をも参照する丁寧さで仕上げられている。
本書は、独学でウィパッサナー瞑想を実践する瞑想者にとって、最高のガイドとなる一冊と言えるであろう。
だが、本書が大部なのには正当な理由がある。
それは、本書が「まったく瞑想やマインドフルネスに予備知識を持たない」読者でも、他の瞑想解説書を必要とせず、この一冊だけでウィパッサナー瞑想をつつがなく実践できるよう配慮した上で執筆されているからである。
そのため、本書の冒頭約150ページは、ウィパッサナー瞑想に取り組む以前の心構えや、実際に瞑想実践をする上での技法の解説となっている。
しかしながら、本書は単なるウィパッサナー瞑想の入門者向けのマニュアルなどではない。
冒頭約150ページでウィパッサナー瞑想実践の基礎について説明した後、本書はウィパッサナー瞑想実践によって得られる、13に及ぶ洞察智の詳細な解説に入る。
13の洞察智とは、①名色分離智、②縁摂受智、③思惟智、④生滅智、⑤壊滅智、⑥怖畏智、⑦過患智、⑧厭離智、⑨脱欲智、⑩省察智、⑪行捨智、⑫種姓智、⑬観察智、のことである。
これらの智慧について解説した日本語の本は、管見の限りではマハーシ長老の『ミャンマーの瞑想』だけであろう。
しかも、本書の洞察智に関する記述の量は、前掲書を遥に超えるものであり、かつ詳細なものである。
前訳書『ゆるす』に続き、魚川氏の翻訳は見事であり、英語版原書のみならず、ミャンマー語版をも参照する丁寧さで仕上げられている。
本書は、独学でウィパッサナー瞑想を実践する瞑想者にとって、最高のガイドとなる一冊と言えるであろう。