徴兵体験 百人百話 の感想

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参照データ

タイトル徴兵体験 百人百話
発売日販売日未定
製作者阪野 吉平
販売元17出版
JANコード9784990064563
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

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購入者の感想

『徴兵体験 百人百話』(阪野吉平著、17出版)は、山形県に住む著者が、地元の110人から太平洋戦争の徴兵体験を聞き取り、記録したものです。

「戦後の開拓団は地獄よ。内地に帰れたのは半分に満たないと思うよ。牡丹江に開拓団が集まって来た時、街の中で野犬が死んだ赤子をくわえているのを何回も見た」。

「街全体が黒の世界だった。川では死体が無数に海の方へ流れていった」。

「上官はいつも俺たちのことを一銭五厘の兵隊と言っていた。ハガキ一枚ほどの大きさの紙で人間が集まる。人間の方が兵器より安く集められる。その頃、ハガキ一枚一銭五厘だった」。

「戦ったと言ったって君にはわからないだろうが、殺すか殺されるかの毎日だ」。

「食う物は飼料並みだから骨と皮ばかりになり、栄養失調でバタバタ死んだ。毎日火葬だ」。

「撤退することになり、敗走途中は白骨街道と言われ、死体が目に入らない日はなかった」。

「戦争ってむごいもんだよ。殺すか殺されるかだ。民間人でもだ」。

「百二十人の中隊で、アメちゃんの爆撃で死んだのは少数。大部分はマラリアで死んだ。日本へ帰ったのは九人だけ」。

「特攻隊知ってるべぇ? 飛行機に爆弾縛りつけて飛び立ち、敵艦に体当たりする。その隊員たちは出発近くなると顔真っ青になって、ブルブル震えて何も話すことなく飛んで行った」。

「敵の戦車に対抗する練習を始めた。何のことはない、自爆の訓練だ。俺らだは布団爆弾と言っていたが、座布団くらいの爆薬を背につけて、自分で掘った穴の中から戦車に突っ込む練習だ。戦車にぶつかって死ぬ方法よ」。

「(捕虜になった日本軍の)将校や下士官も平等扱いだから、威張っていて働かなかったりするといつの間にか事故死する。表向きは事故死だが本当は周りの者に殺されたのよ」。

「周りには首のない死体、両足のない死体がいろいろなものと一緒に浮いていた」。

「戦争はしない方がよい。みじめだ。関係のない人が死ぬ。戦争は勝っても負けても、悲しみだけ残る」。

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