「日米合同委員会」の研究:謎の権力構造の正体に迫る (「戦後再発見」双書5) の感想

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タイトル「日米合同委員会」の研究:謎の権力構造の正体に迫る (「戦後再発見」双書5)
発売日販売日未定
製作者吉田 敏浩
販売元創元社
JANコード9784422300559
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

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1952年のサンフランシスコ条約から論じられており、講和条約の付帯条項である日米安保条約、行政協定に米が日本を無期限に隷属させる条項が仕掛けられており、それにより日本は未だに米の奴隷国家である地位がよくわかる。しかし、これを結んだ当時の吉田首相等にも大いなる責任がある。

日米合同委員会は地位協定の具体的な運用を協議するための機関ですが、ここできめられた密約が事実上憲法よりも上位にあることはすべての主権者が知っておくべきことですね。在日米軍特権を秘密裏に認めているとして紹介されている密約は、裁判権放棄密約、身柄引き渡し密約、航空管制委任密約、民事裁判権密約、航空管制・米軍機優先密約、秘密基地密約など多数にのぼります。
日本側の官僚とアメリカ側の「軍人」が協議するという異常さ。アメリカにはシビリアンコントロールという概念はないんでしょうか?
過去の官僚は日米合同委員会という場でアメリカにすり寄っていき、政府もそれを容認してきました。密約運用のために、法務省には「法務省秘密実務資料」、外務省には「日米地位協定の考え方」といった裏マニュアルがあり、最高裁にも同様のものがあることがわかっています。
主権者の投票で選ばれた代表者たちが集まる国会はこれらのことに全く関与できない構図であり、つまり国民主権が裏切られています。在日米軍優先の占領体制が今も続いているならこの国は主権国家ではありません。何が「主権回復の日」なのか?
吉田さんの努力でこれらが明らかになりました。改めて報道の役割がいかに大きいか。本の最後では現状を覆すための吉田さんの熱い思いが綴られており、読みごたえがあります。私たちはこの国の事実と対峙しなければならないと思います。

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