Mastering the American Accent の感想

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ア系の舌の位置がわかりました。オ系の口の開き方なども参考になりました。
個人的な学習方法を言わせて頂くと、簡単な日常英会話が出来るレベル(自分の頭で考えて意見が言えるレベル)の人にはこの本の効力が発揮されるのだと思われます。
つまりESL(英語が母国語ではない)のクラスなどで英語で言いたいことを言っているつもりなのに、文法にも誤りは無いのに、sorryとか言われるような人はこの本で少しは修正されるかと思います。
また、アナウンサーレベルの綺麗な発音をしたい人は読む必要があると思います。

2NDとなっていますが、続編ではなく改訂版です。

内容的には前のバージョンとほぼ変わりません。ただ、いくつかの発音の比較が
ちょっと詳しくなっていたりはします。
逆に、旧版で掲載されていた語例が削除されていたりもします。

旧版は黒、青の２色刷りでしたが、青が赤になっています。
しかし、別に暗記用下敷きを使いやすくするためというわけではなさそうです。

ＣＤは付属せず、ネットダウンロードとなりました。時代ですかね。でも結構時間がかかりました。
ビットレートは128Kですが、音質はというと、個人的には高音がきつすぎで
ちょっと耳障りな気がします。

旧版で私が違和感を覚えた、日本の辞書ではほとんど１つの母音で表しているところを
二重母音で表している点（発音記号が使えないので書きにくいですが、例えば「４」を
「フォア」「フォー」ではなく「フォウア」と書いている）は修正されておらず、そのままです。

プロソディについてもそこそこ文例多く解説されているので、前述のような「クセ」があることも
理解して読むならば、大いに参考になる本だと思います。

また、いくつかの言語については、それぞれを母語とする人たちへの母語別のアドバイスがあり、
日本語も入っています。日本語話者への指摘は正直、それほど目新しいものでもなかったですが、
他の言語を母語とする人たちの英語が、ネイティブスピーカーにはどう聞こえているのかという内容には
なるほどとうなづけることもあり、参考になりました。

追記：
改定前、「cut」の母音がeの左右反転した記号になっていましたが、
今回は上下や数がそれぞれ反転した形、つまりschwaになっています。
が、それがschwaであるとその場には書いておらず、ちょっと混乱します。
そして後の方へ行ってから、「本質的に/○/と同じ音（○はvを逆さまにしたIPA記号）」
「アクセントのない母音が変化した音」、「本来ないはずのところに入ってしまう音」

アメリカのブロードキャスティング・イングリッシュ（標準的な綺麗な発音）が身に着く本です。

ネイティブではない人、英語を第２外国語として身に着けたい人を
対象として書かれているので、説明が親切で平易に表現されています。
（読み上げは明瞭ですがネイティブスピードに近いです）

外国籍で綺麗な英語発音をマスターした人たちの体験談（CDに肉声で収録）がところどころに
挿入されており、学習意欲を刺激してくれます。

内容としては、
・母音、子音の発音
・つづりと発音の法則
・読まない語（末尾のt、dなど）
・リンキング（リエゾン。単語尾と次の単語頭をつなげる）
・イントネーション
が網羅されており、中身は4枚のCDに収められています。

CDと本文は全く同じではありませんが、その理由は
CDのみでもざっと学習できるよう、文言を変えてあるからです。
CDのほうがやや短く省略され、本当に重要な事のみ
読み上げているようです。

この手のテキストは総じて本のサイズが大きいため、
大抵はちゃんと机に向かって学習しなければならないのですが、
混んだ電車での通勤時や車通勤の方の場合、
簡易説明まで吹き込まれている事で、iPodだけでも
予習・復習ができ、ものすごく助かります。

私は通勤時に車で聴きながらシャドーイングしており、
一度ざっと本に目を通せば、本が無くても音声だけで
復習ができるので本当に便利に感じています。

説明文もきれいな発音なので、音写してシャドーイングできるのも
個人的にはすごくいいと思っています。
短い単語や例文だけを細切れに読み上げるタイプのテキストCDでは真似できません。

なかなかこういう親切な構成の教材は無いのです。

CD1枚が80〜90トラックに分かれており
かなり細かくセクション分けされています。