知的創造の作法 (新潮新書) の感想

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参照データ

タイトル知的創造の作法 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者阿刀田 高
販売元新潮社
JANコード9784106105432
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購入者の感想

 著者の阿刀田高さんは、いまさら紹介するまでもありませんが、1935年東京生まれ、
 S.S.、いわゆる奇妙な味の小説、ミステリー、そして、阿刀田さん独自のダイジェストもの、などその作品は広範囲にわたり、
 900編を超える作品を生み出しています。
 阿刀田さんは、アイデアを求め、アイデアを拠り所にして人生、人間、恐怖、ユーモアを綴ってこられました。
 そして、長年、これはあくまでも特殊な知恵で、小説家にしか役に立たないと思ってこられましたが、
 数年前から、これ等の経験は広く現代のクリエーターたちに役立つのではないか、と思うようになり、出来上がったものが本書ということになります。
 いわば、阿刀田さんの創作ノート、ネタ帳 のような本ということになります。
 阿刀田さんは、先ず、目的に沿って要領よく特徴をとらえ、想像し、創造に結び付ける視点、
 一事でいえば「ダイジェストの力」が備わっていなければならないと考えています。
 そして、自作、「旧約聖書を知っていますか」、「新約聖書を知っていますか」などの自作品、池上彰さんのエッセイ
 等 様々な例を挙げダイジェストの方法を示しています。
 次は、ダイジェストの土壌から、いかにしてアイデアを見つけ出すかを、自作品を例に挙げ説明しています。
 そのためには、阿刀田さんはアイデアをノートをとっておられます(B5判のノートを使用されているようです)。そして、それらのアイデアに登場人物やプロットが加わり、作品が完成することになります。 
 しかし、それだけではよい作品にはなりません。よい作品にするためには、プラス・アルファの様々な知識、体験が必要になります。 
 それには、阿刀田さんの考える、テーマとモチーフ、ユーモア、奇妙なイマジネーション 等が必要になってきます。
 話は、さらに読書、執筆作法にまで及びます・・・
 ここまで手の内をさらけ出していいのかな と思いますが、阿刀田さんの創作方法が具体的に示され、非常に興味深く読ませてもらいました。

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