「走る原発」エコカー: 危ない水素社会 の感想

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タイトル「走る原発」エコカー: 危ない水素社会
発売日販売日未定
製作者上岡 直見
販売元コモンズ
JANコード9784861871252
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 環境問題

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 冒頭にポイントが示されているので、それに添って書く。
1 燃料電池車もCO2を排出する。
車両・水素の製造や燃料の輸送、充填施設迄トータルで勘案すれば、石油車も水素車も同じぐらいの排出。

2 電気自動車は大量の電気を必要とする。
水素製造には電気分解・炭化水素から・熱化学法があるが、いずれも電力・熱が必要で、CO2も排出する。 

3 エコカーは補助金漬け。
MIRAIでは670万円の車体価格に、直接補助金が202万円+エコカー減税で23.3万円が持ち主に、更に充填施設設置者にも国より補助される。
だが、充填が3分だとしてもその準備として圧縮するのに2時間以上かかるような効率の悪いものが、水素自動車が普及した際、運用に支障をきたすのは目に見えている。

4 夢の水素社会は原子力温存の戦略。
熱で水素を取り出すために高温ガス炉式の原発が利用予定である。
だがこれは1960年代から英米独で研究されながら、90年代には中止され、日本だけが研究中のもので、廃炉するしかない「夢の」もんじゅよりも実現性が薄い。
熱媒体としてのヘリウムの資源供給性、メンテナンス等の高被爆、空気混入による黒鉛火災等の面で、リスクが回避できないポンコツである。

5 高温ガス炉の推進目的はプルトニウムの処理。
使用済み燃料は、核燃料サイクル破綻によって、付け焼刃的にプルトニウムをウランと混合したMOX燃料として軽水炉で消費の予定であったが、中々再稼働できないので、高温ガス炉で消費を夢見ている。

6 原子力施設立地に所得・雇用効果は乏しい。 
自治体財政が一時的に豊かになっても、地域住民に帰属するメリットは大きくなく、商業促進効果も新規建設時に限られ、将来的に期待できるものではない。

7 エネルギーと経済の地産地消(時給率を高める)。
消費財やサービス等、各産業の自給率を高めれば、経済・雇用効果は得られる。

8 原子力水素にはトリチウムが混入する。
水素製造プラントを通じて、製品水素に混入し、放射能汚染が拡散する。

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