高校数学でわかる半導体の原理―電子の動きを知って理解しよう (ブルーバックス) の感想

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参照データ

タイトル高校数学でわかる半導体の原理―電子の動きを知って理解しよう (ブルーバックス)
発売日販売日未定
製作者竹内 淳
販売元講談社
JANコード9784062575454
カテゴリ科学・テクノロジー » 工学 » 電気工学 » 電子デバイス

購入者の感想

 半導体を理解するのがむずかしい一因は「日常感覚からの乖離感」を数式の海で強引に埋めるような教え方にあるのではないかと思う。この本も、数式がいっぱい出てくるのだが、高校数学の「センス」があればある程度は感覚をつかめるように工夫して描かれている。半導体の世界を比喩をつかって「やさしく」説明するのではなく、キッチリと正面から原理を説明している。その分、読むのは大変でもある。
 トランジスタの発明の話などおもしろかった。
 ただ、有効質量とかの「感覚」がやっぱりよくわからなくて、もっと説明してほしい部分もあった。

大学院、企業で半導体の勉強を新しく始められる方にとって

恥ずかしくて人になかなか聞けない知識の基礎の基礎が

分かりやすく書かれているので、独学には最適です。

特に、レベルのやや高い本の副読本として読めば、理解は深まると思います。

光半導体の分は他と比べてやや内容が薄いですが、示唆は深いです。

企業に就職して実務経験豊富な技術者の方々からの企業内教育を受けてから思うのですが、

(自分の母校に限定される話かもしれないですが、俯瞰的に推測されることから書きます。)

大学生にトランジスタの用途を教えて無さすぎ、というか、

『スイッチ、増幅?なんの意味があるの、その作用?』

とか思ってる大学生、意外に多いんじゃないんでしょうか?

絶対多いはずです。

あと、状態密度と、フェルミ・ディラック分布の掛け算から

スライム状の電子密度が生まれていることをしっかり理解している

大学生がどれくらいいるでしょうか?

小長井誠氏の『半導体物性』もこれよりレベルの高い本ですが

すさまじく理解の深まるいい本だと思います。

あわせて読むと基礎は固まると思います。

本当の応用にはどのようにたどりつけるのか模索中です。

(上の文章との絡みで誤解があるといけないんで書きますが

私は小長井誠先生のおられる東工大出身ではありません。)

なんにせよ、続編も期待される良本です。

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