やくざと芸能と 私の愛した日本人 の感想
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参照データ
タイトル | やくざと芸能と 私の愛した日本人 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | なべおさみ |
販売元 | イースト・プレス |
JANコード | 9784781611600 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
なべおさみというと人のよさそうな人情派の芸人、パーソナリティーというイメージですが、この本読むと、高校のころから銀座の若者の集まる場所を締めていた(パー券売りつけて、やくざに上納)、安藤組のインテリやくざに見込まれて大学進学を諭される等々、意外なエピソードてんこ盛りで驚かされます。芸能界に入ってからは、もっぱら大物(水原ひろし、勝新太郎etc.)の付き人や世話役で独特の才能を発揮する様子が描かれていますが、全国的に有名なやくざと昵懇の間柄で、プロダクションから独立する際にはやくざの集まりでカンパをもらったみたいな危ない話もいっぱい書いてあります。この方、もう腹をくくったんでしょうか。やくざや被差別についても、独特の哲学が書かれてあり、興味深いです。ただ、失礼ながら誇大に書いてるってことはないのかな。終盤に小泉新一郎をトップ当選させたとか鈴木宗男の初当選を実現させたとか、手柄話が書いてあり、ふとそう思った次第です。いづれにしても、めったにない奇書であることは確か。