SepiaCrue セピアクルー ミニアコースティックギター W-50/UBL ライトブルー (ソフトケース付) の感想

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まず最初にこちらのギターは初心者向けのギターではありません。
この商品でギターを始めても上手くなるどころか、投げ出すことが必至です。

そもそもこのギターにはスチール弦を張ることが無理があります。
設計そのものがスチール弦の仕様ではないからです。
ブリッジはクラシックギターのそれと同じで、サドルのアングルも無い為スチール弦を張るとオクターブチューニングが全く合いません。
解放弦のチューニングがあってもフレットを押弦すれば極端に音痴になります。

また、ナットも吊るしの状態ではあまりに高すぎます。
これもピッチを狂わす大きな原因です。
しかしナットを調整したからと言ってもスチール弦ではやはり無理があります。
ミニギター標準の５カポチューニングに合わせても、です。

ならばと思いクラシックギター弦を使用し、1弦→２弦用・２弦→３弦用・３弦→４弦用・４弦→５弦用・５弦→６弦用と１弦分づつずらして張り、６弦にはバラで購入したエクストラハードの６弦を使用したところハイポジションでのピッチのずれも許容範囲内に収まり“使えるギター”へと変貌しました。
(レギュラーチューニング時の５フレット上の各弦の音階を利用し、それが好みにギターの解放弦に当てはまるように１弦づつずらして調律する方法)
このセッティングならばレギュラーチューニングとしても問題なく使用でき、お子様の教育用ギターとしても十分“使えるギター”にはなると思います。
そしておそらくこのギターが使える唯一の方法だと思います。

しかしながらこのセッティングはギター及び音階に関する知識、経験さえあれば単純なセッティングではありますが初心者の方には少々難しいかと思います。。
上記のセッティングの意味が分かる方であれば購入する価値はあると思います。

私にとってはこの方法で“使えるミニギター”となっています。