企業不祥事の研究: 経営者の視点から不祥事を見る の感想
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参照データ
タイトル | 企業不祥事の研究: 経営者の視点から不祥事を見る |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 井上 泉 |
販売元 | 文眞堂 |
JANコード | 9784830948725 |
カテゴリ | ビジネス・経済 » 実践経営・リーダーシップ » 企業経営 » 一般 |
購入者の感想
特筆すべきは、本書で取り上げられているのが悪意を持って行われた不祥事ではないところであると思う。一社員、一役員が一生懸命に業務を遂行していくうちに、どこかで道を踏み外してしまい正しい道に戻れなくなってしまった、ある意味、企業人の誰でも起こし得る危険性がある事件が10件、事例として研究されている。(膨大な参考文献の量にも圧倒される。)
筆者が、経営を4つのプロセス「意思決定プロセス」「情報伝達プロセス」「事業活動プロセス」「決算・情報開示プロセス」に分解し、各不祥事はどこに問題があって引き起こされたのかを詳細に分析しているところも非常に読み応えがあった。企業とは組織で動くものだと改めて認識させられた。
また本書は、不祥事となるような事態に入り込まないように、経営層がどのような業務運営のフレームワークを作り実現可能なリスク管理を行う必要があるのかも説いている。
大企業の経営陣としての経験がある筆者だからこその鋭い分析と示唆に富む指摘だった。
筆者が、経営を4つのプロセス「意思決定プロセス」「情報伝達プロセス」「事業活動プロセス」「決算・情報開示プロセス」に分解し、各不祥事はどこに問題があって引き起こされたのかを詳細に分析しているところも非常に読み応えがあった。企業とは組織で動くものだと改めて認識させられた。
また本書は、不祥事となるような事態に入り込まないように、経営層がどのような業務運営のフレームワークを作り実現可能なリスク管理を行う必要があるのかも説いている。
大企業の経営陣としての経験がある筆者だからこその鋭い分析と示唆に富む指摘だった。