宇宙を動かす力は何か 日常から観る物理の話 (新潮新書) の感想

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タイトル宇宙を動かす力は何か 日常から観る物理の話 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者松浦 壮
販売元新潮社
JANコード9784106106439
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 物理学 » 一般

購入者の感想

気鋭の素粒子物理学者、松浦壮氏による、やさしい物理学の入門書です。

「物理学」というと、高校などでの学習体験から「数学的素養がないと理解できないのでは…」としり込みする方も多いと思いますが、本書は帯にも強調されているように「数式一切なし」で量子力学と並ぶ現代物理学のエッセンスの1つである相対性理論を明快に解説しています。

本書が凡百の相対性理論の解説書と一線を画す点は、著者の松浦氏自身、現役かつ一線級の素粒子物理学者であるということ。

そのため、理論について読者に直感的に理解してもらおうとする例は、「AKB総選挙」であったり、「フィギュアスケート」であるにも関わらず、本質的な理論的厳密性は失われていません。

なぜ、そんな離れ業が可能かというと、著者自身、研究者として世界の最前線で鎬を削って活躍する一方で、教育者としては慶應義塾大学で文系の学生を対象に物理学の講義を行っているため。

そのため、数学的素養のない読者にも、分かりやすく相対性理論の本質が理解できるよう配慮された記述となっています。

本書の中で松浦氏は、「物理の本質は、身の周りに起こる現象の中にパターンを見出し、そのパターンに共通する理を見出すことで、複雑な世界をコンパクトかつ正確に理解することにあります」と述べています。

数学が苦手なせいで、学生時代に物理に苦手意識を持ってしまった方にとって、物理学の素晴らしさを再び思い出させてくれる一冊です。

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