チェ・ゲバラ - 旅、キューバ革命、ボリビア (中公新書) の感想

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タイトルチェ・ゲバラ - 旅、キューバ革命、ボリビア (中公新書)
発売日販売日未定
製作者伊高 浩昭
販売元中央公論新社
JANコード9784121023308
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

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購入者の感想

最新のチェ・ゲバラ(以下チェと略)伝である。「旅、キューバ革命、ボリビア」という的確な副題がついている。キューバとアメリカの国交正常化という世界史的大事件に合わせたタイムリーな出版のようにみえるが、あとがきによると、5年前から計画されたようである。2年後に控えるチェ死後50周年記念の口火を切る出版なのかもしれない。
構成と私的な分類
学生時代(約19頁)
第一章・・アルゼンチン生まれ。25歳で大学卒業するまで。「モーターサイクルダイアリーズ」時代を含む。
キューバ革命戦士時代(約59頁)
第二章・・28歳まで。革命軍グランマ号出航まで
第三章・・30歳まで。1959年1月1日のキューバ革命戦争勝利まで。
革命政権政治家時代(約134頁)
第四章・・31歳まで。旧政権戦犯処刑責任者、軍の再編、外訪、工業局長を経て、国立銀行総裁に任命されるまで
第五章・・32歳まで。政権のアメリカとの対立、ソ連への接近、ヒロン浜に侵入したアメリカの傭兵部隊を撃破するまで。
第六章・・34歳まで。工業相就任。チェのソ連への幻滅。キューバ核ミサイル危機の解決まで
第七章・・36歳まで。アルゼンチン革命支援失敗、国内の工業化失敗。外国歴訪、アルジェでソ連非難演説。
再ゲリラ戦士時代(約82頁)
第八章・・38歳まで。帰国後、フィデル・カストロの叱責。2週間後、キューバ国籍とすべての職位を返上。フィデルへの別れの手紙。コンゴ動乱への参加と撤退。ボリビアへ。
第九章・・39歳まで。ボリビア革命戦争の敗北と処刑死。
私的感想
●チェは世界に五か国しか存在しない社会主義国の一つキューバ革命の立役者の一人だが、どの国も、幸福な社会主義を実現できたかどうか疑わしく、キューバ革命もほぼ終焉を迎えている。世界の革命的情熱は、主義、思想を離れ、宗教のほうに移動してしまった。チェがもし現代に生き返ったら、何というだろう。

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