[新装版] 企業参謀 (戦略的思考とは何か) の感想
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参照データ
タイトル | [新装版] 企業参謀 (戦略的思考とは何か) |
発売日 | 2013-02-04 |
製作者 | 大前 研一 |
販売元 | プレジデント社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓 |
購入者の感想
~同書は今回で3度目の読書になるが、3度目にして漸くこの本が手放せなくなった。著者はこの本を30代の前半で書いたと言っているが驚きである。私のような凡人と比較すること自体がそもそも間違っているのであろうが、この本が伝えようとしているメッセージは、一般の人が30年で経験した以上のものがあると感じる。この本がなによりすばらしいのは、世にある経営~~理論と言われるものを、著者自身の着眼点から著者自身の言葉で伝えようとしているからだろう。企業経営という枠組みから飛び出し、旅行や散髪といった日常的な問題意識から出発し、一般的に陥りやすい誤った思考プロセスを様々な視点から検証し、考え方の正しい筋道を解き明かしてくれる。確かに読み進むにつれて難易度は高くなり、読みこなすにはある程度の~~知識とセンスが必要である。しかし、なぜ、働いても給与があがらないのか、なぜ、上司は無茶なことばかりいうのか、なぜ、無駄だと分かっていて得意先に出向くのか?我々はこうした日常の問題意識を「所詮サラリーマンだから」という言葉でごまかしていないだろうか。この本は、まさにこのような日常的な問題意識に対する回答を我々にだしているのだ。我々は~~ニンジンを追いかける馬ではない。「考える個人」である。この本の読書のコツは、ここに書かれている内容がどれだけ自分の「身近な問題意識」とオーバラップできるかにあると思う。3度目の読書が終わった今、新しい発見を期待して4度目にチャレンジしたいと考えている。私はしがないサラリーマンであるが、この本を読み込むことで、著者の足下にでも近づけられ~~ればいいな、と期待している。そして、明日の仕事に少しでも役に立てられればな、と考えているのである。~