オウンドメディアコミュニケーション 成功の法則21 の感想

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この分野では、やはり斉藤徹氏が著した｢ソーシャルシフト｣が群を抜く好著であるように思われる。
広告メディア関係者がreferするにたえる中身は本書｢オウンドメディアコミュニケーション｣には備わっていないからだ。

しかし､意義はある。
それも小さくない意義がある。
それは業界関係者が意味も定まらぬ状態で｢ソーシャル｣やら｢メディア｣やら｢インフルエンス｣やらの( 業界 )用語だけをふりかざし、
いっこうに実のある議論も展望も示せていないなかにあって、
本書｢オウンドメディアコミュニケーション｣はその( 業界 )用語の決まりごとや交通整理には一役買ったといえるからである。
その点だけは、まさに喝采に値しており、本書の意義は2012年春現在の業界において
common化しておくべき素養の明示に成功した、と私は讃えたい。

もちろん、個々の｢法則｣をはじめとする論点についてはまだまだ奥行きがありそうでもあり、
その取扱い方も物足りない。
なにやら商品を売ったこともなく、消費者にリアルに対応したこともない｢現場知らず｣の学生が
空虚なやりとりをしているような感があり、薄っぺらい。
広告メディア関係者が refer するにたえる中身が備わっていないと感ずる所以である。