Freedom: Atlanta Pop Festival の感想

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ジミ家公認アルバムとして新作リリース情報が出た時、それがアトランタ・ポップであったため何か嬉しさ反面落胆も正直感じたものです。
かつて４枚組ライブ集『STAGES』で11曲が収録され発表されたアトランタ・ポップの演奏は、無難にまとまりはあるものの単調で面白みに欠けるものという印象で一番聴かない”ステージ”だったからです。（映像も観ましたが、暗い画像で何か元気のないジミが淡々と演奏するというものでした・・・）

しかし・・・！！！、曲順もほぼ演奏通りなのでしょう、ビシッとリマスターされ何よりジミの歪んだギターの音色が堪能できるこの２枚組ライブ、スケールも大きく正に生まれ変わったというか本来の姿なのでしょう、アトランタ・ポップ・フェスティバルにおけるジミ・ヘンドリクスの雄姿が解禁された本作『Freedom：Atlanta Pop Festival』でありました！

70年７月４日、ジョージア州バイロンでのアトランタ・ポップ・フェスティバル、真夜中に登場しジミの生涯で最大の聴衆の前で（40万？！）演奏したライブ音源。（Drums: Mitch Mitcell , Bass:Billy Cox）
『STAGES』では未収録だった「Red House」(8:27)、「Message To Love」(4:45)、「All Along The Watchtower」(4:19)、「Freedom」(4:08)、「Hey Joe」(4:37)が収録されています。

個人的にはイマイチ調子がでない「Red House」と「Hear My Train A Comin’」のあるディスク１より、徐々に白熱し怒涛の代表曲オンパレード敢行となったディスク２が素直に楽しめておすすめ。（デジパック３面折仕様で、写真多数掲載のブックレットがついています）

70年7月のジミはエレクトリック・レディ・スタジオでの録音の合間に、この後17日にニューヨーク・ポップ、30日ハワイ・マウイ島での映画「レインボー・ブリッジ」ロケ演奏と大きなライブ出演が続く時期でした・・・。
まだまだあります、未発表ライブ音源、今後のリリースに期待せずにいられません！