中居正広という生き方 の感想

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SMAPが結成されて間もない高校1年生のとき、
中居くんはチャップリンの「街の灯」に感動し、伝記も読んで
「喜怒哀楽の中でいちばん難しいのは、
人を喜ばせること。笑わせることだ」という一文に出合った。

小さいときから人を笑わせるのが大好きだったから
「笑わせることが難しい」というチャップリンの言葉の意味がつかめず
「よし、自分でやってみようじゃん」
それがきっかけで、バラエティに興味をもったそうだ。

以来、中居くんはずっと「自分の仕事は人を喜ばせること」と語り、
コンサートでファンの子が楽しんでいる様子を見ると
「オレは幸せだね。自分のやったことに対して喜んでくれて、
これほどうれしいことはないよ」とニコニコ。

ドラマで、表情やしぐさが独特な「サヴァン症候群」の主人公を演じたときは
首の角度、目の動き、姿勢など１０のチェック項目を
自ら決めて自主特訓を重ね、数秒で患者になりきれるまで体にたたきこんだ。
そのチェック項目を書きこんだノートには
彼なりに人を喜ばせるためのメモが
ほかにもぎっしり書きこまれているという。

初志貫徹の、努力の人である
中居くんの素顔を、本書に教わった。