ルールズ・オブ・プレイ(下) の感想

329 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトルルールズ・オブ・プレイ(下)
発売日販売日未定
製作者ケイティ・サレン
販売元ソフトバンククリエイティブ
JANコード9784797334067
カテゴリ » ジャンル別 » コンピュータ・IT » 一般・入門書

※サンプル画像

購入者の感想

近所の図書館で偶然に見つけた前作(上巻)が大変面白く,
最近その下巻が発売されたということで,高額ながら迷わず購入しました.

前作を遥かに上回る「700ページ越え」というヴォリュームに加え,
次々に出てくる本書独特の新しい用語(例えば「進行過程の表現」や
「動的<ダイナミック>な描写」など)がやや抽象的で分かりにくく,
さすがに上巻ほどのペースでは読むことができませんでした.
訳注も相変わらず多いですし……(いや,ありがたいことなのですが)^^;
そういった点で,星は1つ減らした4点にさせて頂きました.

しかしそれでも,「上巻」が気に入ったという方の期待を裏切らない
著書であることには間違いありません.
苦労はしたけれど,最後まで読んだ価値はあったと思います.

「遊び」の部では,ゲーム〔作者〕がプレイヤーに対して
どのような「経験」を提供できるか,といったことが解説されています.
この辺りは,ゲームを作る上でもまァ多少は役に立つかな? といった感じ.
しかしとりわけ個人的に興味深かったのは,最後の方の章――
「文化的な抵抗としてのゲーム」と「文化的な環境としてのゲーム」の項.

前者では,変化をもたらす遊びによる文化的な抵抗(たとえば,ユダヤ系イスラエル人と
アラブ系イスラエル人のグループが,2つのボールを使ってテレビ放映されるサッカーの
試合をする『ユニヴァーサル・スクエア』等)が紹介されています.
後者は,そもそもゲームの魔法円自体が限りなく薄くなっている――
現実とゲームの世界が限りなく接近しているゲームの例や,日常の街が密かに
ゲームの舞台となる「LARP(ライヴ・アクション・ロールプレイ)」等)も取り上げられており,
「一口に "ゲーム" と言っても,実はこんなに広大な可能性を秘めているのか!」と感嘆せずには
いられませんでした(とりわけ家庭用ゲームばかりに馴染んできた世代の筆者にとっては!).

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

ルールズ・オブ・プレイ(下) を買う

アマゾンで購入する
ソフトバンククリエイティブから発売されたケイティ・サレンのルールズ・オブ・プレイ(下)(JAN:9784797334067)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.