動乱 [DVD] の感想

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参照データ

タイトル動乱 [DVD]
発売日2014-10-10
監督森谷司郎
出演高倉健
販売元TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
JANコード4988101180486
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

それは1980年の初頭の事だった。

東京で学生生活を始めて1年、最初の正月休みで名古屋に帰省し、友人を朝日新聞の名古屋本社前で待っていた時の事だ。
目の前に黒塗りのハイヤーが2台停まり、中からスーツ姿の男性が何人も降りてきた。
瞬時に政治家とSPかと思ったが、その中の誰かが、ひとり西方向に向かう女性に対して、「小百合さん、こちらですよ」と声を掛けた。
えっ、と思い、そちらを見ると、正に吉永小百合さんが恥ずかしそうにこちらの方に戻ってくるのが確認できた。
小百合さんは、恐らく朝日新聞社屋の西側に当時在った名宝劇場に勘違いで行こうとされていたんだと思う。
頬を赤らめながら目の前を通り過ぎる吉永さんを見ながら、私の頭にはある思いが駆け巡っていた。
吉永小百合が居ると言う事は新作映画のキャンペーンか取材か?、彼女の最新作は「動乱」、と言う事はもしかして、あの人も居るのでは、、、。
という訳で思わず目を追ってみると、居たんですね、あの人が!。

その時の印象は、今でも脳裏に焼きついている。
吉永さんは、山の手の上品で美貌な奥様と言った風情であったが、健さんはなんと言うか、本当に、オーラが出まくりで、大袈裟ではなくそこだけ空気が違う気がした。
健さんは私とそれこそ1mも離れていない位置に一瞬佇み、そして胡散臭そうな若者を見るように私に一瞥した後、新聞社の正面玄関ならぬ脇の入り口に向かって歩き始めた。
たかだか、10mもない距離だったが、丁度向こうから浮浪者と思しき高齢の男性が歩いて来て、健さんとぶつかりそうになった。
男性は蛇行気味に、しかも下を向いて歩いており、前方不注意で健さんの通行を妨げたのは明らかだった。
健さんは慌ててよけたが、若干肩が触れたと思う。
そんな事には気にも留めずその後も歩いていく男性の背中越しに、軽く頭を下げる健さんが!。
そう、それは銀幕で何度も観てきた、謙虚で礼儀正しい姿そのままだった。
以来、健さんの映画を観る度に、その時の情景が甦ってくる。

いわゆる“業界”の友人知人たちに話を聞いても、誰もがイメージ通りの人柄の方だと言う。

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