A Clockwork Orange の感想

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参照データ

タイトルA Clockwork Orange
発売日販売日未定
監督Stanley Kubrick
出演Malcolm McDowell
販売元Warner Home Video
JANコード9781419832253
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

 特典ディスク目当てで購入しましたが、映画本編を観て見るとヨーロッパビスタサイズで編集されてます。 これまでに発売されていた「時計じかけのオレンジ」のブルーレイ版は画面横を通常のビスタサイズに合わせるために画面上下を削ってたために、キューブリックファンからは非難轟々だったようですけど、 今回のリイシューはファンも認めざるをえない完全版といってもよいと思います。
 ブックレットは、キューブリックの撮影中の写真や映画の印象的なシーンのショット、映画出演者の紹介など見ごたえがあります。
 キューブリック作品のボックスセットではおなじみになっている映像作品「a life in pictures」もやっとボックス意外で手に入りましたし。
 
 既発の「2001年」と今回の「時計じかけ」のブルーレイは個人的に永久保存版決定です。他のキューブリック作品もいち早くオリジナルに忠実なブルーレイ化を望みます。

「2001年」にて人間の精神の延長にある神を描いた
キューブリックにとって、この映画も人間の
精神の性質を主張したいということであろう。

主題は「人間の精神は人間に操作されるか」
だからまず、精神を操作される対象が必要
善良な人を悪人にするか、その逆か。
前者は誰もインセンティブがないので、その逆に。
悪人を善良にするインセンティブのあるのは
治安をつかさどる人々。だから警察でもいいのだが
立法の問題を解決しなきゃいけないので政府。

「人間の精神は人間に操作されるか」という
主題を描くにあたり、ここまでの舞台設定は当然の帰結だ。

次に、キューブリック自身は
「人間の精神は人間に操作できない」
という結論を持っていたと思われる。
よって、映画の流れとしては「善良な人に
なれるかに見えたがやっぱり失敗」というストーリーに。
これも当然の結果であろう。

あとは、悪人をいかに悪人に描くか、
「やっぱり失敗」という流れをどのように描くか
ということの肉付けだけすればよい。
結果、悪人はとても頭がよく、それでいて
他人の心を思うことに欠落した完璧な悪人に。
「やっぱり失敗」の流れは、政権交代のシナリオと
政権がうまく反省するシナリオに分岐できると
思うが、キューブリックは後者を選んだようだ。

個人的には、「人間の精神は人間に操作できる」と思う。
ただそれには、ほぼつきっきりで、その人の現在の
年齢と同じだけの時間(つまり年齢が倍になるまで)かかるだろう。

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