書くことについて (小学館文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 書くことについて (小学館文庫) |
発売日 | 2013-07-05 |
製作者 | スティーヴン キング |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784094087642 |
カテゴリ | 文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » 英米文学 |
購入者の感想
2000年刊の『On Writing』はかつて『小説作法』の題名で和訳が出ましたが、アメリカで出版10周年を記念して増補版が刊行されたのを機に、日本語の新訳版として出たのがこの本です。
幼少期からベストセラー作家になるまでの自叙伝的くだりがまず読ませます。
10代のころから雑誌に自作を投稿し、成人後は英語教師をしながら書き上げた『キャリー』がハードカバーで出版されます。しかしアメリカでは本はペーパーバック化されるかどうかが成功のカギのようです。キングは1万ドルから6万ドルの間でペーパーバック化権が売れればと密かに期待するのですが、実際には40万ドルという破格の金額で売れることになります。苦楽を共にしてきた妻タビサにその知らせを告げる場面で、彼女が涙を流すくだりには、ほろりとさせられました。
タイトルに『On Writing』とあるように、後半は“キング流文章読本”という趣になっていきます。私はキングの小説はこれまで『The Dark
幼少期からベストセラー作家になるまでの自叙伝的くだりがまず読ませます。
10代のころから雑誌に自作を投稿し、成人後は英語教師をしながら書き上げた『キャリー』がハードカバーで出版されます。しかしアメリカでは本はペーパーバック化されるかどうかが成功のカギのようです。キングは1万ドルから6万ドルの間でペーパーバック化権が売れればと密かに期待するのですが、実際には40万ドルという破格の金額で売れることになります。苦楽を共にしてきた妻タビサにその知らせを告げる場面で、彼女が涙を流すくだりには、ほろりとさせられました。
タイトルに『On Writing』とあるように、後半は“キング流文章読本”という趣になっていきます。私はキングの小説はこれまで『The Dark